共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問13 (公共,倫理(第4問) 問4)

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問題

共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問13(公共,倫理(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Jと生徒Kが、日本思想における議論・対話について会話をしている。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。

J:倫理の授業で、議論の重要性がa 憲法十七条で説かれていたと習ったね。
K:いつの時代も、議論や対話は盛んだったみたい。インターネットで調べると、日本に天台宗を伝えた最澄は、法相宗の徳一と、衆生が仏になれるかどうかをめぐって、5年間も激しく論争したらしいよ。
J:どんな論争だったの?
K:徳一は「仏になれるかどうかは、その人の素質や、受けた教えによって差があり、特定の人しか仏になれない」と説いた。それに対して、最澄は、法華一乗思想に基づき、「( ア )」と反論したんだ。
J:同じ仏教でも、解釈がずいぶん違うね。
K:江戸時代には、b 儒者と国学者が学問分野の垣根を越えて論争することもあったようだよ。
J:c 明治以降の思想家も議論の重要性を説いていたね。
K:最近も対話や議論、ディベートの必要性が説かれることが多いし、多様な価値観が交錯する現代だからこそ、議論や対話の必要性は増したと言えそうだね。

下線部cに関連して、次の資料は、中江兆民の論説を現代語訳したものの一部である。兆民の思想と、この資料から読み取れる内容の説明として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

資料  中江兆民『平民のめさまし』より
何事も道理はただ一つであるが、それがなかなか見出しがたい。甲派、乙派、丙派、丁派と種々の党派が競って張り合い、議論して互いに批判する場合は、その中から道理が徐々に現れてきて人々の目に留まるようにもなるだろう。反対に、一人の知恵者が何か一言発するたびに、大勢の人が皆同意して少しも議論することがない場合は、まことの道理は出てくるきっかけがなくなってしまうのである。
  • 兆民はルソーの『社会契約論』を『民約訳解』として翻訳し、フランス流の自由民権思想を広めた。この資料では、人々が議論するとしばしば言い争いに陥るため、道理に至ることは難しいと論じている。
  • 兆民は『三酔人経綸問答』を著し、当時の日本では「恩賜的民権」を「恢(回)復的民権」へ育てることが重要だと論じた。この資料では、人々が意見を戦わせることで、道理が浮かび上がると論じている。
  • 兆民は「門閥制度は親の敵(かたき)で御座(ござ)る」と述べて、封建的な制度や意識を批判した。この資料では、一人の人物の発言が過度に尊重される議論の場では道理に至ることはできないと論じている。
  • 兆民は『一年有半』で、自由平等の重要性は欧米の思想家だけではなく孟子らも論じていたと指摘した。この資料では、道理は一つなのだから、相手の意見を批判するのではなく共感的に受け入れるべきだと論じている。

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