共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問18 (公共,倫理(第5問) 問4)
問題文
生徒Lと生徒Mが、脳と外部機器との間で情報を直接やり取りするシステムであるBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)について話している。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。
L:授業で見たBMIってすごかったね。事故にあって手足が動かなくなった人たちが、自分の脳波でロボットを動かしてジュースを飲んだり、メールを送ったり、ゲームをしたり、SFみたいなことが実際にできるようになってきている。
M:BMIを使って、そのままバーチャルリアリティの世界を体験できるんじゃない?思ったことやいろんなa感情も伝わるようになるのかもしれない。
L:b感情は心拍数や呼吸数の増加など身体反応の変化と、それを本人がどう解釈するかの両方があってこそ生じるという二要因理論を心理学の本で読んだよ。楽しんでいても、怒っていても、同じように心拍数が上がるから、この理論だと本人が状況をどう捉えるかで感情が決まるということになる。
M:様々な場面を見せて、脳の活動を計測するような実験もたくさん行われているみたい。身体と感情のつながりも、もっとわかるようになるかもしれない。
L:脳とインターネットの世界、さらには脳とcAI(人工知能)をつなげるような研究も進んでいるみたい。脳から出る信号や情報を使うとなると、どんな問題が出てくるのだろう。いろんな人のdQOL(生活の質)に影響があるかもしれないね。
M:生命倫理のなかでも、e脳神経倫理(ニューロエシックス)という分野では、人の脳や神経の働きの解明や介入にかかわる倫理的課題を研究している。また、倫理的課題の検討に神経科学の知見を活用する方向性もある。脳の情報を収集・活用して、他者の体験を再現したり、専門技能を習得したり、効果的な広告を作成するといった研究開発も進んでいるみたいだから、ますます、脳神経倫理研究の蓄積が活かされた形で研究が進んでいくといいのかもね。
下線部dに関連して、次の文ア〜キはBMIの使用とQOLの関係についての記述である。会話文を踏まえ、ア〜キから適当なものを全て選んだとき、その組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
ア BMIを使用することによって事故で失われた身体の機能を回復する場合、事故の前のQOLの水準を上回ることはない。
イ BMI使用者のQOLが損なわれないようにするためには、BMIに対する外部からのハッキングの可能性に対処する必要がある。
ウ BMIを用いて脳神経科学の研究が発展すると、脳の性差についての社会的イメージが固定されるので、個々人のQOL向上に役立つ。
エ BMIの使用では、傷病者のQOLを上げるための考え方である優生学(優生思想)に依拠することが重要である。
オ BMIにより他者が自由にBMI使用者の感情を高揚させたり抑制したりできるようになれば、使用者のQOLは向上する。
カ BMIによるQOLの向上を多くの人が将来的に享受できるためには、BMI技術に公平にアクセスできることが重要である。
キ BMIを用いて認知機能を補いQOLを向上させる場合、パーソナリティが大きく変化したとしても許容される。
L:授業で見たBMIってすごかったね。事故にあって手足が動かなくなった人たちが、自分の脳波でロボットを動かしてジュースを飲んだり、メールを送ったり、ゲームをしたり、SFみたいなことが実際にできるようになってきている。
M:BMIを使って、そのままバーチャルリアリティの世界を体験できるんじゃない?思ったことやいろんなa感情も伝わるようになるのかもしれない。
L:b感情は心拍数や呼吸数の増加など身体反応の変化と、それを本人がどう解釈するかの両方があってこそ生じるという二要因理論を心理学の本で読んだよ。楽しんでいても、怒っていても、同じように心拍数が上がるから、この理論だと本人が状況をどう捉えるかで感情が決まるということになる。
M:様々な場面を見せて、脳の活動を計測するような実験もたくさん行われているみたい。身体と感情のつながりも、もっとわかるようになるかもしれない。
L:脳とインターネットの世界、さらには脳とcAI(人工知能)をつなげるような研究も進んでいるみたい。脳から出る信号や情報を使うとなると、どんな問題が出てくるのだろう。いろんな人のdQOL(生活の質)に影響があるかもしれないね。
M:生命倫理のなかでも、e脳神経倫理(ニューロエシックス)という分野では、人の脳や神経の働きの解明や介入にかかわる倫理的課題を研究している。また、倫理的課題の検討に神経科学の知見を活用する方向性もある。脳の情報を収集・活用して、他者の体験を再現したり、専門技能を習得したり、効果的な広告を作成するといった研究開発も進んでいるみたいだから、ますます、脳神経倫理研究の蓄積が活かされた形で研究が進んでいくといいのかもね。
下線部dに関連して、次の文ア〜キはBMIの使用とQOLの関係についての記述である。会話文を踏まえ、ア〜キから適当なものを全て選んだとき、その組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
ア BMIを使用することによって事故で失われた身体の機能を回復する場合、事故の前のQOLの水準を上回ることはない。
イ BMI使用者のQOLが損なわれないようにするためには、BMIに対する外部からのハッキングの可能性に対処する必要がある。
ウ BMIを用いて脳神経科学の研究が発展すると、脳の性差についての社会的イメージが固定されるので、個々人のQOL向上に役立つ。
エ BMIの使用では、傷病者のQOLを上げるための考え方である優生学(優生思想)に依拠することが重要である。
オ BMIにより他者が自由にBMI使用者の感情を高揚させたり抑制したりできるようになれば、使用者のQOLは向上する。
カ BMIによるQOLの向上を多くの人が将来的に享受できるためには、BMI技術に公平にアクセスできることが重要である。
キ BMIを用いて認知機能を補いQOLを向上させる場合、パーソナリティが大きく変化したとしても許容される。
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問題
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共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問18(公共,倫理(第5問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
生徒Lと生徒Mが、脳と外部機器との間で情報を直接やり取りするシステムであるBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)について話している。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。
L:授業で見たBMIってすごかったね。事故にあって手足が動かなくなった人たちが、自分の脳波でロボットを動かしてジュースを飲んだり、メールを送ったり、ゲームをしたり、SFみたいなことが実際にできるようになってきている。
M:BMIを使って、そのままバーチャルリアリティの世界を体験できるんじゃない?思ったことやいろんなa感情も伝わるようになるのかもしれない。
L:b感情は心拍数や呼吸数の増加など身体反応の変化と、それを本人がどう解釈するかの両方があってこそ生じるという二要因理論を心理学の本で読んだよ。楽しんでいても、怒っていても、同じように心拍数が上がるから、この理論だと本人が状況をどう捉えるかで感情が決まるということになる。
M:様々な場面を見せて、脳の活動を計測するような実験もたくさん行われているみたい。身体と感情のつながりも、もっとわかるようになるかもしれない。
L:脳とインターネットの世界、さらには脳とcAI(人工知能)をつなげるような研究も進んでいるみたい。脳から出る信号や情報を使うとなると、どんな問題が出てくるのだろう。いろんな人のdQOL(生活の質)に影響があるかもしれないね。
M:生命倫理のなかでも、e脳神経倫理(ニューロエシックス)という分野では、人の脳や神経の働きの解明や介入にかかわる倫理的課題を研究している。また、倫理的課題の検討に神経科学の知見を活用する方向性もある。脳の情報を収集・活用して、他者の体験を再現したり、専門技能を習得したり、効果的な広告を作成するといった研究開発も進んでいるみたいだから、ますます、脳神経倫理研究の蓄積が活かされた形で研究が進んでいくといいのかもね。
下線部dに関連して、次の文ア〜キはBMIの使用とQOLの関係についての記述である。会話文を踏まえ、ア〜キから適当なものを全て選んだとき、その組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
ア BMIを使用することによって事故で失われた身体の機能を回復する場合、事故の前のQOLの水準を上回ることはない。
イ BMI使用者のQOLが損なわれないようにするためには、BMIに対する外部からのハッキングの可能性に対処する必要がある。
ウ BMIを用いて脳神経科学の研究が発展すると、脳の性差についての社会的イメージが固定されるので、個々人のQOL向上に役立つ。
エ BMIの使用では、傷病者のQOLを上げるための考え方である優生学(優生思想)に依拠することが重要である。
オ BMIにより他者が自由にBMI使用者の感情を高揚させたり抑制したりできるようになれば、使用者のQOLは向上する。
カ BMIによるQOLの向上を多くの人が将来的に享受できるためには、BMI技術に公平にアクセスできることが重要である。
キ BMIを用いて認知機能を補いQOLを向上させる場合、パーソナリティが大きく変化したとしても許容される。
L:授業で見たBMIってすごかったね。事故にあって手足が動かなくなった人たちが、自分の脳波でロボットを動かしてジュースを飲んだり、メールを送ったり、ゲームをしたり、SFみたいなことが実際にできるようになってきている。
M:BMIを使って、そのままバーチャルリアリティの世界を体験できるんじゃない?思ったことやいろんなa感情も伝わるようになるのかもしれない。
L:b感情は心拍数や呼吸数の増加など身体反応の変化と、それを本人がどう解釈するかの両方があってこそ生じるという二要因理論を心理学の本で読んだよ。楽しんでいても、怒っていても、同じように心拍数が上がるから、この理論だと本人が状況をどう捉えるかで感情が決まるということになる。
M:様々な場面を見せて、脳の活動を計測するような実験もたくさん行われているみたい。身体と感情のつながりも、もっとわかるようになるかもしれない。
L:脳とインターネットの世界、さらには脳とcAI(人工知能)をつなげるような研究も進んでいるみたい。脳から出る信号や情報を使うとなると、どんな問題が出てくるのだろう。いろんな人のdQOL(生活の質)に影響があるかもしれないね。
M:生命倫理のなかでも、e脳神経倫理(ニューロエシックス)という分野では、人の脳や神経の働きの解明や介入にかかわる倫理的課題を研究している。また、倫理的課題の検討に神経科学の知見を活用する方向性もある。脳の情報を収集・活用して、他者の体験を再現したり、専門技能を習得したり、効果的な広告を作成するといった研究開発も進んでいるみたいだから、ますます、脳神経倫理研究の蓄積が活かされた形で研究が進んでいくといいのかもね。
下線部dに関連して、次の文ア〜キはBMIの使用とQOLの関係についての記述である。会話文を踏まえ、ア〜キから適当なものを全て選んだとき、その組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
ア BMIを使用することによって事故で失われた身体の機能を回復する場合、事故の前のQOLの水準を上回ることはない。
イ BMI使用者のQOLが損なわれないようにするためには、BMIに対する外部からのハッキングの可能性に対処する必要がある。
ウ BMIを用いて脳神経科学の研究が発展すると、脳の性差についての社会的イメージが固定されるので、個々人のQOL向上に役立つ。
エ BMIの使用では、傷病者のQOLを上げるための考え方である優生学(優生思想)に依拠することが重要である。
オ BMIにより他者が自由にBMI使用者の感情を高揚させたり抑制したりできるようになれば、使用者のQOLは向上する。
カ BMIによるQOLの向上を多くの人が将来的に享受できるためには、BMI技術に公平にアクセスできることが重要である。
キ BMIを用いて認知機能を補いQOLを向上させる場合、パーソナリティが大きく変化したとしても許容される。
- アとウ
- アとキ
- イとオ
- イとカ
- ウとカ
- エとオ
- エとカ
- オとキ
正解!素晴らしいです
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この過去問の解説 (1件)
01
ア ✕
事故前にはなかった新たな身体の機能を獲得するなどして、事故前のQOLの水準を上回る可能性もあります。
イ ○(適当)
BMIは脳と外部機器との間で情報を直接やり取りするシステムです。
外部からのハッキングにより情報漏洩が発生した場合、BMI使用者のQOLが損なわれる可能性が高くなります。
ウ ✕
脳の性差についての社会的イメージとは、いわゆる「男性脳」「女性脳」のことですが、実際には性差よりも個人差が大きいので、社会的イメージは固定されません。
もし脳の性差についての社会的イメージが固定された場合は、QOLが低下する可能性が高くなります。
エ ✕
優生学とは、能力や特徴によって人間の価値を選別する考え方のことです。(現在は否定されています。)
傷病者のQOLを上げるための考え方ではありません。
オ ✕
他者が自由にBMI使用者の感情を操作できるようになると、心理的な自由がなくなり、QOLが低下する可能性が高くなります。
カ ○(適当)
多くの人がBMI技術に公平にアクセスできるようになるためには、低コスト化、量産化、インフラ整備などが必要です。
キ ✕
BMIを用いて認知機能を補いQOLを向上させる場合、パーソナリティが大きく変化する可能性があります。
「自分でできた」と自己肯定感が高まる場合もあれば、逆に自分の意志で行動している感覚が薄れる場合もあります。
その変化が許容されるとは限りません。
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