共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問17 (公共,倫理(第5問) 問3)

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問題

共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問17(公共,倫理(第5問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Lと生徒Mが、脳と外部機器との間で情報を直接やり取りするシステムであるBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)について話している。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。

L:授業で見たBMIってすごかったね。事故にあって手足が動かなくなった人たちが、自分の脳波でロボットを動かしてジュースを飲んだり、メールを送ったり、ゲームをしたり、SFみたいなことが実際にできるようになってきている。
M:BMIを使って、そのままバーチャルリアリティの世界を体験できるんじゃない?思ったことやいろんなa感情も伝わるようになるのかもしれない。
L:b感情は心拍数や呼吸数の増加など身体反応の変化と、それを本人がどう解釈するかの両方があってこそ生じるという二要因理論を心理学の本で読んだよ。楽しんでいても、怒っていても、同じように心拍数が上がるから、この理論だと本人が状況をどう捉えるかで感情が決まるということになる。
M:様々な場面を見せて、脳の活動を計測するような実験もたくさん行われているみたい。身体と感情のつながりも、もっとわかるようになるかもしれない。
L:脳とインターネットの世界、さらには脳とcAI(人工知能)をつなげるような研究も進んでいるみたい。脳から出る信号や情報を使うとなると、どんな問題が出てくるのだろう。いろんな人のdQOL(生活の質)に影響があるかもしれないね。
M:生命倫理のなかでも、e脳神経倫理(ニューロエシックス)という分野では、人の脳や神経の働きの解明や介入にかかわる倫理的課題を研究している。また、倫理的課題の検討に神経科学の知見を活用する方向性もある。脳の情報を収集・活用して、他者の体験を再現したり、専門技能を習得したり、効果的な広告を作成するといった研究開発も進んでいるみたいだから、ますます、脳神経倫理研究の蓄積が活かされた形で研究が進んでいくといいのかもね。

下線部cに関連して、AIの発展と異分野融合に関する「倫理的・法的・社会的課題(ELSI)」の現状についての記述として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 遺伝と病歴に関する情報をAIで解析する医学研究が進んでいるが、これらの情報は個人情報保護法の適用外である。
  • 教育効果向上のために生徒の授業集中度のデータ収集とそのAI解析が試みられているが、プライバシーの権利の観点から問題が指摘されている。
  • 家畜の飼育データの取得と利用は動物の権利の観点から困難であり、AI技術の農業・畜産業での活用は進んでいない。
  • AIは偏見や差別意識をもたないため、日常の行動と趣味・嗜好(しこう)を含む個人情報のAI分析を用いることにより人種差別的な犯罪捜査が減っている。
  • 事故の際の責任をめぐる問題があることから、AIを活用した自動運転技術は公道での実験が実現していない状況にある。

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