共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問16 (公共,倫理(第5問) 問2)
問題文
L:授業で見たBMIってすごかったね。事故にあって手足が動かなくなった人たちが、自分の脳波でロボットを動かしてジュースを飲んだり、メールを送ったり、ゲームをしたり、SFみたいなことが実際にできるようになってきている。
M:BMIを使って、そのままバーチャルリアリティの世界を体験できるんじゃない?思ったことやいろんなa感情も伝わるようになるのかもしれない。
L:b感情は心拍数や呼吸数の増加など身体反応の変化と、それを本人がどう解釈するかの両方があってこそ生じるという二要因理論を心理学の本で読んだよ。楽しんでいても、怒っていても、同じように心拍数が上がるから、この理論だと本人が状況をどう捉えるかで感情が決まるということになる。
M:様々な場面を見せて、脳の活動を計測するような実験もたくさん行われているみたい。身体と感情のつながりも、もっとわかるようになるかもしれない。
L:脳とインターネットの世界、さらには脳とcAI(人工知能)をつなげるような研究も進んでいるみたい。脳から出る信号や情報を使うとなると、どんな問題が出てくるのだろう。いろんな人のdQOL(生活の質)に影響があるかもしれないね。
M:生命倫理のなかでも、e脳神経倫理(ニューロエシックス)という分野では、人の脳や神経の働きの解明や介入にかかわる倫理的課題を研究している。また、倫理的課題の検討に神経科学の知見を活用する方向性もある。脳の情報を収集・活用して、他者の体験を再現したり、専門技能を習得したり、効果的な広告を作成するといった研究開発も進んでいるみたいだから、ますます、脳神経倫理研究の蓄積が活かされた形で研究が進んでいくといいのかもね。
下線部bに関して、二要因理論を検証するために、次のような実験を構想したとする。どのような結果が得られれば、この理論が支持されたといえるか。最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
構想した実験は、実験条件ごとに、心拍数・呼吸数などの身体反応を参加者が異なって解釈するよう設計されている。参加者は飲料を与えられ、集中力を高めると説明される。実際は心拍数・呼吸数を上げる作用があるが、人体に悪影響を及ぼすものではない。これを飲んだ参加者は、次の条件のいずれか(通知、非通知、誤情報)に無作為に割り当てられ、待機する。
通知条件 :この条件の参加者には、自身に起こる身体反応と原因が正しく通知される。具体的には、「飲料には、副反応として心拍数・呼吸数を上げる作用がある」と伝えられる。
非通知条件:この条件の参加者には、自身に起こる身体反応と原因が通知されない。具体的には、「飲料には、心拍数・呼吸数を変化させる作用はない」と伝えられる。
誤情報条件:この条件の参加者には、自身に起こる身体反応と正反対の誤った情報が通知される。具体的には、「飲料には、副反応として心拍数・呼吸数を下げる作用がある」と伝えられる。
待機中に、参加者は、同じく待機している参加者の一人(実際は実験者が雇った役者)が滑稽な振る舞いをしているのを見る。参加者はこの人を見て、楽しい気分になった程度を質問紙で回答する。回答結果は条件ごとに平均が計算され、図示される。
(注)この実験を実際に行う場合は、開始前に参加者に研究内容を説明し、同意を得る必要がある。開始前の時点で開示できない内容については、実験終了後に説明し、同意を撤回する権利を保証する。
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問題
共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問16(公共,倫理(第5問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
L:授業で見たBMIってすごかったね。事故にあって手足が動かなくなった人たちが、自分の脳波でロボットを動かしてジュースを飲んだり、メールを送ったり、ゲームをしたり、SFみたいなことが実際にできるようになってきている。
M:BMIを使って、そのままバーチャルリアリティの世界を体験できるんじゃない?思ったことやいろんなa感情も伝わるようになるのかもしれない。
L:b感情は心拍数や呼吸数の増加など身体反応の変化と、それを本人がどう解釈するかの両方があってこそ生じるという二要因理論を心理学の本で読んだよ。楽しんでいても、怒っていても、同じように心拍数が上がるから、この理論だと本人が状況をどう捉えるかで感情が決まるということになる。
M:様々な場面を見せて、脳の活動を計測するような実験もたくさん行われているみたい。身体と感情のつながりも、もっとわかるようになるかもしれない。
L:脳とインターネットの世界、さらには脳とcAI(人工知能)をつなげるような研究も進んでいるみたい。脳から出る信号や情報を使うとなると、どんな問題が出てくるのだろう。いろんな人のdQOL(生活の質)に影響があるかもしれないね。
M:生命倫理のなかでも、e脳神経倫理(ニューロエシックス)という分野では、人の脳や神経の働きの解明や介入にかかわる倫理的課題を研究している。また、倫理的課題の検討に神経科学の知見を活用する方向性もある。脳の情報を収集・活用して、他者の体験を再現したり、専門技能を習得したり、効果的な広告を作成するといった研究開発も進んでいるみたいだから、ますます、脳神経倫理研究の蓄積が活かされた形で研究が進んでいくといいのかもね。
下線部bに関して、二要因理論を検証するために、次のような実験を構想したとする。どのような結果が得られれば、この理論が支持されたといえるか。最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
構想した実験は、実験条件ごとに、心拍数・呼吸数などの身体反応を参加者が異なって解釈するよう設計されている。参加者は飲料を与えられ、集中力を高めると説明される。実際は心拍数・呼吸数を上げる作用があるが、人体に悪影響を及ぼすものではない。これを飲んだ参加者は、次の条件のいずれか(通知、非通知、誤情報)に無作為に割り当てられ、待機する。
通知条件 :この条件の参加者には、自身に起こる身体反応と原因が正しく通知される。具体的には、「飲料には、副反応として心拍数・呼吸数を上げる作用がある」と伝えられる。
非通知条件:この条件の参加者には、自身に起こる身体反応と原因が通知されない。具体的には、「飲料には、心拍数・呼吸数を変化させる作用はない」と伝えられる。
誤情報条件:この条件の参加者には、自身に起こる身体反応と正反対の誤った情報が通知される。具体的には、「飲料には、副反応として心拍数・呼吸数を下げる作用がある」と伝えられる。
待機中に、参加者は、同じく待機している参加者の一人(実際は実験者が雇った役者)が滑稽な振る舞いをしているのを見る。参加者はこの人を見て、楽しい気分になった程度を質問紙で回答する。回答結果は条件ごとに平均が計算され、図示される。
(注)この実験を実際に行う場合は、開始前に参加者に研究内容を説明し、同意を得る必要がある。開始前の時点で開示できない内容については、実験終了後に説明し、同意を撤回する権利を保証する。
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