共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問12 (公共,倫理(第4問) 問3)
問題文
恋人に別れを告げられた生徒Jが、生徒Kと話している。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。
J:恋人に振られてしまった。「一緒にいるのは無理」の一点張りで、理由を説明しようともしないんだ。
K:あなたみたいに、なんでも理詰めで考える人が、「無理」って言われたのかぁ。
J:そもそも、「無理」の「理」って何なの?理性、道理、義理…。「理」がつく言葉はたくさんある。でも、定義を一つに決めようとすると、よくわからない。
K:「理」って、a「情」と対比的に使われることも多いよね。近松門左衛門の作品は男女関係をめぐって義理と人情の葛藤を描いたとも言われるし。そう考えたらわかりやすいんじゃないかな。
J:でも、「義理堅い」って言葉なんかは、「人情に厚い」ことと同じようにも思えるし、「理」と「情」って、必ずしも対立するものではないと思うんだよ。
K:森鷗外の『舞姫』は、ドイツ留学中に好きになった女性と一緒になるか、立身出世を選ぶかで悩んだ人の話だったよね。この主人公は「理」と「情」と、どちらを優先したことになるのか、改めて考えてみると、確かに難しい。倫理の授業では、鷗外は、( ア )と考える( イ )の立場をとったって言ってたね。
J:「理」っていう言葉でb社会規範や秩序を思い浮かべる人もいるだろうなぁ。でも、人間のよりどころとなるc価値基準というイメージをもっている人もいるかも。その場合は、愛を貫き通すことこそが人間としての「理」だとも言えそう。
K:人によって、それに、時代によっても、それぞれの言葉でイメージすることが違っていそうだし、「理」と「情」って意外と複雑な関係にあるのかもね。
生徒Jと生徒Kが「理」と「情」に関して会話を続けている。次の会話文を読み、( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
K:「理」と「情」といえば、「日本人はその場の空気や情に流されやすい」って言う人もいるよね。日本人は、「情」を重視する傾向があるのかな?
J:倫理の授業で習った和辻哲郎の風土比較論では、ヨーロッパのように( ア )自然環境だと合理的な発想や考え方、日本のように( イ )自然環境のもとでは( ウ )な発想や考え方が育まれるんじゃないかってことだったよね。そういうことも、日本人が周囲を気にしたり、周りに影響されやすくなったりするってことと関係あるかもしれないね。
K:一つの風土類型の中でも地域によって様々な違いがあるし、自然環境だけで人間の性質が決まるというわけではないだろうけれど、風土と人間のあり方は切り離せない面もあるのかもね。
J:恋人に振られてしまった。「一緒にいるのは無理」の一点張りで、理由を説明しようともしないんだ。
K:あなたみたいに、なんでも理詰めで考える人が、「無理」って言われたのかぁ。
J:そもそも、「無理」の「理」って何なの?理性、道理、義理…。「理」がつく言葉はたくさんある。でも、定義を一つに決めようとすると、よくわからない。
K:「理」って、a「情」と対比的に使われることも多いよね。近松門左衛門の作品は男女関係をめぐって義理と人情の葛藤を描いたとも言われるし。そう考えたらわかりやすいんじゃないかな。
J:でも、「義理堅い」って言葉なんかは、「人情に厚い」ことと同じようにも思えるし、「理」と「情」って、必ずしも対立するものではないと思うんだよ。
K:森鷗外の『舞姫』は、ドイツ留学中に好きになった女性と一緒になるか、立身出世を選ぶかで悩んだ人の話だったよね。この主人公は「理」と「情」と、どちらを優先したことになるのか、改めて考えてみると、確かに難しい。倫理の授業では、鷗外は、( ア )と考える( イ )の立場をとったって言ってたね。
J:「理」っていう言葉でb社会規範や秩序を思い浮かべる人もいるだろうなぁ。でも、人間のよりどころとなるc価値基準というイメージをもっている人もいるかも。その場合は、愛を貫き通すことこそが人間としての「理」だとも言えそう。
K:人によって、それに、時代によっても、それぞれの言葉でイメージすることが違っていそうだし、「理」と「情」って意外と複雑な関係にあるのかもね。
生徒Jと生徒Kが「理」と「情」に関して会話を続けている。次の会話文を読み、( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
K:「理」と「情」といえば、「日本人はその場の空気や情に流されやすい」って言う人もいるよね。日本人は、「情」を重視する傾向があるのかな?
J:倫理の授業で習った和辻哲郎の風土比較論では、ヨーロッパのように( ア )自然環境だと合理的な発想や考え方、日本のように( イ )自然環境のもとでは( ウ )な発想や考え方が育まれるんじゃないかってことだったよね。そういうことも、日本人が周囲を気にしたり、周りに影響されやすくなったりするってことと関係あるかもしれないね。
K:一つの風土類型の中でも地域によって様々な違いがあるし、自然環境だけで人間の性質が決まるというわけではないだろうけれど、風土と人間のあり方は切り離せない面もあるのかもね。
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問題
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共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問12(公共,倫理(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
恋人に別れを告げられた生徒Jが、生徒Kと話している。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。
J:恋人に振られてしまった。「一緒にいるのは無理」の一点張りで、理由を説明しようともしないんだ。
K:あなたみたいに、なんでも理詰めで考える人が、「無理」って言われたのかぁ。
J:そもそも、「無理」の「理」って何なの?理性、道理、義理…。「理」がつく言葉はたくさんある。でも、定義を一つに決めようとすると、よくわからない。
K:「理」って、a「情」と対比的に使われることも多いよね。近松門左衛門の作品は男女関係をめぐって義理と人情の葛藤を描いたとも言われるし。そう考えたらわかりやすいんじゃないかな。
J:でも、「義理堅い」って言葉なんかは、「人情に厚い」ことと同じようにも思えるし、「理」と「情」って、必ずしも対立するものではないと思うんだよ。
K:森鷗外の『舞姫』は、ドイツ留学中に好きになった女性と一緒になるか、立身出世を選ぶかで悩んだ人の話だったよね。この主人公は「理」と「情」と、どちらを優先したことになるのか、改めて考えてみると、確かに難しい。倫理の授業では、鷗外は、( ア )と考える( イ )の立場をとったって言ってたね。
J:「理」っていう言葉でb社会規範や秩序を思い浮かべる人もいるだろうなぁ。でも、人間のよりどころとなるc価値基準というイメージをもっている人もいるかも。その場合は、愛を貫き通すことこそが人間としての「理」だとも言えそう。
K:人によって、それに、時代によっても、それぞれの言葉でイメージすることが違っていそうだし、「理」と「情」って意外と複雑な関係にあるのかもね。
生徒Jと生徒Kが「理」と「情」に関して会話を続けている。次の会話文を読み、( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
K:「理」と「情」といえば、「日本人はその場の空気や情に流されやすい」って言う人もいるよね。日本人は、「情」を重視する傾向があるのかな?
J:倫理の授業で習った和辻哲郎の風土比較論では、ヨーロッパのように( ア )自然環境だと合理的な発想や考え方、日本のように( イ )自然環境のもとでは( ウ )な発想や考え方が育まれるんじゃないかってことだったよね。そういうことも、日本人が周囲を気にしたり、周りに影響されやすくなったりするってことと関係あるかもしれないね。
K:一つの風土類型の中でも地域によって様々な違いがあるし、自然環境だけで人間の性質が決まるというわけではないだろうけれど、風土と人間のあり方は切り離せない面もあるのかもね。
J:恋人に振られてしまった。「一緒にいるのは無理」の一点張りで、理由を説明しようともしないんだ。
K:あなたみたいに、なんでも理詰めで考える人が、「無理」って言われたのかぁ。
J:そもそも、「無理」の「理」って何なの?理性、道理、義理…。「理」がつく言葉はたくさんある。でも、定義を一つに決めようとすると、よくわからない。
K:「理」って、a「情」と対比的に使われることも多いよね。近松門左衛門の作品は男女関係をめぐって義理と人情の葛藤を描いたとも言われるし。そう考えたらわかりやすいんじゃないかな。
J:でも、「義理堅い」って言葉なんかは、「人情に厚い」ことと同じようにも思えるし、「理」と「情」って、必ずしも対立するものではないと思うんだよ。
K:森鷗外の『舞姫』は、ドイツ留学中に好きになった女性と一緒になるか、立身出世を選ぶかで悩んだ人の話だったよね。この主人公は「理」と「情」と、どちらを優先したことになるのか、改めて考えてみると、確かに難しい。倫理の授業では、鷗外は、( ア )と考える( イ )の立場をとったって言ってたね。
J:「理」っていう言葉でb社会規範や秩序を思い浮かべる人もいるだろうなぁ。でも、人間のよりどころとなるc価値基準というイメージをもっている人もいるかも。その場合は、愛を貫き通すことこそが人間としての「理」だとも言えそう。
K:人によって、それに、時代によっても、それぞれの言葉でイメージすることが違っていそうだし、「理」と「情」って意外と複雑な関係にあるのかもね。
生徒Jと生徒Kが「理」と「情」に関して会話を続けている。次の会話文を読み、( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
K:「理」と「情」といえば、「日本人はその場の空気や情に流されやすい」って言う人もいるよね。日本人は、「情」を重視する傾向があるのかな?
J:倫理の授業で習った和辻哲郎の風土比較論では、ヨーロッパのように( ア )自然環境だと合理的な発想や考え方、日本のように( イ )自然環境のもとでは( ウ )な発想や考え方が育まれるんじゃないかってことだったよね。そういうことも、日本人が周囲を気にしたり、周りに影響されやすくなったりするってことと関係あるかもしれないね。
K:一つの風土類型の中でも地域によって様々な違いがあるし、自然環境だけで人間の性質が決まるというわけではないだろうけれど、風土と人間のあり方は切り離せない面もあるのかもね。
- ア:おだやかで従順な イ:恵み豊かだが暴威も振るう ウ:受容的
- ア:おだやかで従順な イ:恵み豊かだが暴威も振るう ウ:戦闘的
- ア:恵み豊かだが暴威も振るう イ:おだやかで従順な ウ:受容的
- ア:恵み豊かだが暴威も振るう イ:おだやかで従順な ウ:戦闘的
- ア:恵みに乏しく、厳しい イ:恵み豊かだが暴威も振るう ウ:受容的
- ア:恵みに乏しく、厳しい イ:おだやかで従順な ウ:戦闘的
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この過去問の解説 (1件)
01
和辻哲郎は、「風土」などの著作で知られる哲学者です。
風土比較論は、風土の違いが人間に与える影響について比較した理論です。
和辻哲郎は、世界の文化地域を風土に基づき3つに分類して、それぞれの人間性を比較しました。
・牧場型
ヨーロッパなどです。
(ア)おだやかで従順な自然環境です。
合理的な発想や考え方が育まれます。
・モンスーン型
日本や中国などです。
(イ)恵み豊かだが暴威も振るう自然環境です。
(ウ)受容的な発想や考え方が育まれます。
・砂漠型
中東などです。
恵みに乏しく、厳しい自然環境です。
戦闘的な発想や考え方が育まれます。
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