共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問8 (公共,倫理(第3問) 問8)

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問題

共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問8(公共,倫理(第3問) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次の会話文を読み、後の問いに答えよ。なお、会話と問いの生徒G、生徒Hおよび先生Tは、各々全て同じ人物である。

場面3  先生Tは、予告どおり、次の回の授業で悪について取り上げた。
T:では、改めて、道徳的悪について考えてみましょう。何を悪とみなすかは人によって異なるという意見が出ていましたね。私たちは、g悪にどう向き合うべきでしょうか。
G:あの後、Hさんと議論をして、理屈と感情の違いに注意してルールを作れば生じている害に対処できる、という結論になりました。
H:ルールで対処できない場合としては、悪をなそうとする心の中の問題と、人は自分の行動の結果を完全には知らないという問題があるとわかりました。
T:なるほど。私たちは、誰かが害を被っているのにそれに気付かず、無自覚のうちに害をもたらしている、ということがありますね。その場合、合意を得てルールを作ろうとはならないように思われます。この問題についてはどう考えますか。
G:私たち一人ひとりが自分の行動の結果を意識して、害に気付くことができるよう努力するしかないと思います。
H:一人ひとりの努力には限界がありますよ。それに、自覚がないまま悪に加担している状態が当たり前になってしまうと、それが当たり前じゃないと気付くのは難しいのではないでしょうか。
G:だったら、自分一人の力で全てを知ろうとするのではなく、互いに教え合えばよいんじゃないかな。
H:でも、誰かが被害を指摘しているのに、他の人々がそれを軽視したり、もっともらしい言い分をもち出して取り合おうとしない、ということもありそうですよ。
T:悪を許してしまう悪、というわけですか。悪の根は深いですね。それでも、悪を防ぐためには、過ちを指摘し合えるようなh他の人々とのつながりがやはり不可欠だと思います。

下線部hに関連して、先生Tは、アーレントとヤスパースの思想について次の授業資料を作成した。授業資料の( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

授業資料
アーレントは、複数の人間が言葉を介して働きかけ合うことを( ア )と呼び、人々が対話を通してものの見方の複数性を学ぶことが重要であるとした。そして、( ア )によって、人間を孤立させようとする全体主義に無意識のうちに加担してしまうことを抑制できる、と考えた。
一方で、ヤスパースは、死、苦しみ、罪責など困難を経験し、自己の有限性を痛感した人間同士が、包み隠さず互いに問いかけ、誠実に応答し合うことを( イ )と呼んだ。これは、人間が真の自己に到達するために不可欠であり、他者と( ウ )ことを特徴とする。
  • ア:倫理的実存  イ:実存的交わり  ウ:愛しながら戦う
  • ア:倫理的実存  イ:実存的交わり  ウ:公共空間を形成する
  • ア:倫理的実存  イ:投企      ウ:愛しながら戦う
  • ア:倫理的実存  イ:投企      ウ:公共空間を形成する
  • ア:活動     イ:実存的交わり  ウ:愛しながら戦う
  • ア:活動     イ:実存的交わり  ウ:公共空間を形成する
  • ア:活動     イ:投企      ウ:愛しながら戦う
  • ア:活動     イ:投企      ウ:公共空間を形成する

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