共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問46 (公共,政治・経済(第5問) 問2)
問題文
X:現代では、自国の利益と地球全体の利益との関係が問題になってきているね。自国の利益をできるだけ優先したくなる考え方も理解はできるよね。
Y:排他的に自国の利益を優先する主張は、a 主権を有する国家間の衝突の可能性を高めるし、やっかいな問題だよ。互いに利益を与え合うことの重要性を理解した方がいいと思うよ。
X:でも、国家間の問題も分析できるb ゲーム理論を使えば、互いに利益を与え合う選択をとることの困難さも示すことはできるよね。
Y:それはつまり、ゲーム理論は問題解決に必要な前提や対策を明らかにできるということだよね。
X:そうだね。他方では、国家間の問題だけでなく、c 現代の巨大企業が、市場に大きな影響力をもっていることも指摘されているね。d 依存効果のように、消費者の商品の購入という日常的な活動にまで、巨大企業の影響が及んでいるといわれているよ。各国政府が消費者を守るために企業の活動を規制していく必要があるのではないかな。
Y:そうとは限らないと思うよ。実際は企業の開発する新製品で生活は便利になったり、企業が世界規模で生産活動をしてきたことで安く商品を買えるようになったりするし、私たちにも利益をもたらしているともいえるよ。
X:一方で、企業の生産活動に関連して、児童労働や環境破壊の問題が指摘されたこともあったよね。これらの問題については、やっぱり国際的な規制が必要だと思うよ。実際、人権については、国内法だけでなく、e 条約によって国際的に保障されている側面もあるよね。
Y:国際社会の関与が必要とされる国内問題としては、紛争や内戦で住民が生命の危機にさらされるf 人道危機のことも考えられるね。人道危機に対処しようとする国際社会にとっての大きな障壁は、国際社会の基本原則である内政不干渉の原則との関係だよね。この点における国際協調の仕組みづくりが今後の課題だと思うよ。
下線部bに関連して、生徒Xと生徒Yは、国際貿易における関税のメリット・デメリットを議論し、次の前提と表から構成されるメモを作成した。後の記述ア~ウのうち、次のメモから導かれる内容として正しいものはどれか。当てはまるものをすべて選び、その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
前提
・A国とB国は、「低関税」か「高関税」の政策を選ぶ。
・両国は事前に交渉できず、相手の選択がわからない状況で「低関税」か「高関税」のいずれか一方の政策を同時に選択する。
・それぞれの国の企業と消費者の損得や GDP(国内総生産)への影響などを考慮して点数化すると、次の表のような点数を両国は得られる。
・両国は、自国の得る点数の最大化だけをめざす。
ア A国が最も高い点数を得るには、A国が「低関税」を選択し、そのときB国が「低関税」を選択する必要がある。
イ B国が「低関税」を選択する場合、A国が「低関税」を選択するより「高関税」を選択した方がA国の点数はより高くなる。
ウ B国は、A国が「高関税」を選択すると予想する場合は「高関税」を選択する。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問46(公共,政治・経済(第5問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
X:現代では、自国の利益と地球全体の利益との関係が問題になってきているね。自国の利益をできるだけ優先したくなる考え方も理解はできるよね。
Y:排他的に自国の利益を優先する主張は、a 主権を有する国家間の衝突の可能性を高めるし、やっかいな問題だよ。互いに利益を与え合うことの重要性を理解した方がいいと思うよ。
X:でも、国家間の問題も分析できるb ゲーム理論を使えば、互いに利益を与え合う選択をとることの困難さも示すことはできるよね。
Y:それはつまり、ゲーム理論は問題解決に必要な前提や対策を明らかにできるということだよね。
X:そうだね。他方では、国家間の問題だけでなく、c 現代の巨大企業が、市場に大きな影響力をもっていることも指摘されているね。d 依存効果のように、消費者の商品の購入という日常的な活動にまで、巨大企業の影響が及んでいるといわれているよ。各国政府が消費者を守るために企業の活動を規制していく必要があるのではないかな。
Y:そうとは限らないと思うよ。実際は企業の開発する新製品で生活は便利になったり、企業が世界規模で生産活動をしてきたことで安く商品を買えるようになったりするし、私たちにも利益をもたらしているともいえるよ。
X:一方で、企業の生産活動に関連して、児童労働や環境破壊の問題が指摘されたこともあったよね。これらの問題については、やっぱり国際的な規制が必要だと思うよ。実際、人権については、国内法だけでなく、e 条約によって国際的に保障されている側面もあるよね。
Y:国際社会の関与が必要とされる国内問題としては、紛争や内戦で住民が生命の危機にさらされるf 人道危機のことも考えられるね。人道危機に対処しようとする国際社会にとっての大きな障壁は、国際社会の基本原則である内政不干渉の原則との関係だよね。この点における国際協調の仕組みづくりが今後の課題だと思うよ。
下線部bに関連して、生徒Xと生徒Yは、国際貿易における関税のメリット・デメリットを議論し、次の前提と表から構成されるメモを作成した。後の記述ア~ウのうち、次のメモから導かれる内容として正しいものはどれか。当てはまるものをすべて選び、その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
前提
・A国とB国は、「低関税」か「高関税」の政策を選ぶ。
・両国は事前に交渉できず、相手の選択がわからない状況で「低関税」か「高関税」のいずれか一方の政策を同時に選択する。
・それぞれの国の企業と消費者の損得や GDP(国内総生産)への影響などを考慮して点数化すると、次の表のような点数を両国は得られる。
・両国は、自国の得る点数の最大化だけをめざす。
ア A国が最も高い点数を得るには、A国が「低関税」を選択し、そのときB国が「低関税」を選択する必要がある。
イ B国が「低関税」を選択する場合、A国が「低関税」を選択するより「高関税」を選択した方がA国の点数はより高くなる。
ウ B国は、A国が「高関税」を選択すると予想する場合は「高関税」を選択する。
- ア
- イ
- ウ
- アとイ
- アとウ
- イとウ
- アとイとウ
正解!素晴らしいです
残念...
画像拡大
この過去問の解説
前の問題(問45)へ
令和8年度(2026年度)追・再試験 問題一覧
次の問題(問47)へ