共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問41 (公共,政治・経済(第4問) 問3)
問題文
X:Jさんは、自国中心主義を主張する政治勢力の台頭や2022年のロシアによるウクライナへの侵攻開始もあって、ヨーロッパでは地域統合のあり方が問題になっていると、ヨーロッパでの長い特派員経験を踏まえて指摘されていたね。
Y:ヨーロッパでは第二次世界大戦後に地域統合が進んで、a 国家の主権の一部がEUへ移譲されてきたことを以前の授業で学んだよね。
Z:2009年のギリシャ財政危機に際し、財政の面でEUの加盟国の間で健全度の差が大きかったこともあって、対応策をめぐって全体での合意が容易ではなかったとJさんは解説されていたよね。
X:財政面だけでなく、EUがギリシャにb 金融の面での支援をすることについても、ドイツなどで消極的な意見がみられたと説明されていたよ。
Y:そういえば、イギリスのEUからの離脱もあったね。自国中心主義の動きが強まると、地域統合のあり方も変化を迫られそうだね。
Z:EU加盟国の中には、c エネルギー資源などをめぐる自国の利益を重視して、ロシアへの制裁に消極的な姿勢をとる国もみられたとJさんは話されていたよね。
X:経済に関するお話以外でも、d 国際法やEUとしての外交についても話されていたけれど、統合が進むにつれてe 情報公開の重要性が高まることを強調されていたね。
Y:ヨーロッパでのf 環境に関する法令や裁判例についてのお話も興味深かったな。とくに、欧州人権裁判所が、スイス政府の気候変動対策が不十分だとする判決を出したとのお話に注目したよ。
Z:日本の財政政策や金融政策、エネルギー安全保障のあり方を考える上でも、ヨーロッパの動きは参考になると思うから、さらに調べてみようか。
下線部cに関連して、2022年のロシアによるウクライナ侵攻に伴うヨーロッパでのエネルギー資源の貿易の変化に関心をもった生徒Zは、次の表1と表2を作成し、生徒X、生徒Yとともに表1と表2から読みとれることについて話し合っている。後の会話文中の( ア )・( イ )に入るものの組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
Z:ロシアがウクライナへ侵攻を開始した後、EU加盟国もロシアに対して広範に経済制裁を実施したね。でも、EU加盟国の中にはエネルギー資源の供給をロシアに依存していた国もみられたよ。
X:表1をみると、ロシアからのLNGと天然ウランの輸入量が増加したね。
Y:天然ガスとLNGで対照的な動きがみられるよ。
Z:気体の天然ガスは常温のままパイプラインで輸送できるけれども、パイプラインが敷設(ふせつ)されていないところでは、天然ガスは超低温に冷却し液化してLNGにした上で特殊なタンカーで運ばれるため、輸送コストが高くなるんだ。
X:表1で、なぜロシアからのLNGの輸入が増加したのかな。
Z:ドイツとロシアを結ぶ海底パイプラインが2022年8月に爆破されたことも影響していそうだね。表1においてLNGや天然ウランの輸入が増加しているのは、EUが経済制裁でロシア産のエネルギー資源を( ア )輸入制限の対象としたことが重要な要因と考えられるね。
Y:ところで、表2によると、アメリカからの輸入量が約200%増えているね。
Z:その背景には、( イ )ことから、EU加盟国がアメリカからの天然ガスの輸入を増加させたという事情があったと考えられるよ。
X:自国産の原油や天然ガスが少ないという点で、日本と多くのEU加盟国とは共通しているし、EUの動きは参考になるね。今後もこの問題を調べていこうか。
( ア )に入る語句
A 例外なく
B 選択的に
( イ )に入る記述
C EU加盟国とアメリカとの間にはリスボン条約が締結されて、双方の間でモノの移動の自由が確保されている
D アメリカで頁(けつ)岩(シェール)層に埋蔵されている天然ガスの採掘技術が発達して、生産量が増加している
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問題
共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問41(公共,政治・経済(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
X:Jさんは、自国中心主義を主張する政治勢力の台頭や2022年のロシアによるウクライナへの侵攻開始もあって、ヨーロッパでは地域統合のあり方が問題になっていると、ヨーロッパでの長い特派員経験を踏まえて指摘されていたね。
Y:ヨーロッパでは第二次世界大戦後に地域統合が進んで、a 国家の主権の一部がEUへ移譲されてきたことを以前の授業で学んだよね。
Z:2009年のギリシャ財政危機に際し、財政の面でEUの加盟国の間で健全度の差が大きかったこともあって、対応策をめぐって全体での合意が容易ではなかったとJさんは解説されていたよね。
X:財政面だけでなく、EUがギリシャにb 金融の面での支援をすることについても、ドイツなどで消極的な意見がみられたと説明されていたよ。
Y:そういえば、イギリスのEUからの離脱もあったね。自国中心主義の動きが強まると、地域統合のあり方も変化を迫られそうだね。
Z:EU加盟国の中には、c エネルギー資源などをめぐる自国の利益を重視して、ロシアへの制裁に消極的な姿勢をとる国もみられたとJさんは話されていたよね。
X:経済に関するお話以外でも、d 国際法やEUとしての外交についても話されていたけれど、統合が進むにつれてe 情報公開の重要性が高まることを強調されていたね。
Y:ヨーロッパでのf 環境に関する法令や裁判例についてのお話も興味深かったな。とくに、欧州人権裁判所が、スイス政府の気候変動対策が不十分だとする判決を出したとのお話に注目したよ。
Z:日本の財政政策や金融政策、エネルギー安全保障のあり方を考える上でも、ヨーロッパの動きは参考になると思うから、さらに調べてみようか。
下線部cに関連して、2022年のロシアによるウクライナ侵攻に伴うヨーロッパでのエネルギー資源の貿易の変化に関心をもった生徒Zは、次の表1と表2を作成し、生徒X、生徒Yとともに表1と表2から読みとれることについて話し合っている。後の会話文中の( ア )・( イ )に入るものの組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
Z:ロシアがウクライナへ侵攻を開始した後、EU加盟国もロシアに対して広範に経済制裁を実施したね。でも、EU加盟国の中にはエネルギー資源の供給をロシアに依存していた国もみられたよ。
X:表1をみると、ロシアからのLNGと天然ウランの輸入量が増加したね。
Y:天然ガスとLNGで対照的な動きがみられるよ。
Z:気体の天然ガスは常温のままパイプラインで輸送できるけれども、パイプラインが敷設(ふせつ)されていないところでは、天然ガスは超低温に冷却し液化してLNGにした上で特殊なタンカーで運ばれるため、輸送コストが高くなるんだ。
X:表1で、なぜロシアからのLNGの輸入が増加したのかな。
Z:ドイツとロシアを結ぶ海底パイプラインが2022年8月に爆破されたことも影響していそうだね。表1においてLNGや天然ウランの輸入が増加しているのは、EUが経済制裁でロシア産のエネルギー資源を( ア )輸入制限の対象としたことが重要な要因と考えられるね。
Y:ところで、表2によると、アメリカからの輸入量が約200%増えているね。
Z:その背景には、( イ )ことから、EU加盟国がアメリカからの天然ガスの輸入を増加させたという事情があったと考えられるよ。
X:自国産の原油や天然ガスが少ないという点で、日本と多くのEU加盟国とは共通しているし、EUの動きは参考になるね。今後もこの問題を調べていこうか。
( ア )に入る語句
A 例外なく
B 選択的に
( イ )に入る記述
C EU加盟国とアメリカとの間にはリスボン条約が締結されて、双方の間でモノの移動の自由が確保されている
D アメリカで頁(けつ)岩(シェール)層に埋蔵されている天然ガスの採掘技術が発達して、生産量が増加している
- ア — A イ — C
- ア — A イ — D
- ア — B イ — C
- ア — B イ — D
正解!素晴らしいです
残念...
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