共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問30 (公共,政治・経済(第2問) 問2)
問題文
先生の問題提起
公正な社会の実現には、どのような課題があるだろう。
政治哲学者サンデルは、人は自分が生まれ育った共同体の一員として、その共同体の価値観を身につける点を重視し、共同体で共有されている( ア )を実現することが公正な社会の基盤になる、と述べている。
他方、グローバル化が進み、人の移動が盛んな現代では、異なる共同体で生まれ育ち、別々の価値観を身につけた人々によって公共空間が形成されている。
青年期の発達課題を論じた教育学者( イ )は、『人間の発達課題と教育』という著書で、発達課題の一つとして、行動の指針としての価値観や倫理体系を身につけるという項目を挙げている。
公共空間においては、他者との対話や議論を通じて、多様な価値観や倫理体系があることを学び知り、新たな価値観や倫理体系の創造や、合意形成を目指していくことが課題となるのではないだろうか。
公正な社会の実現に向けて、現在解決すべき課題にはどのようなものがあるか、考えてみよう。
生徒Aと生徒Bは、先生Tの問題提起を受け、現在解決すべき課題について探究学習を進めていたところ、日本では雇用形態や性別によって所得に差があることを知り、次の表を見つけた。表から読み取ったことを後のX~Zに記し、さらにその後の探究学習で学んだことを後のメモにまとめた。メモ中の( ア )には後の語句a・bのいずれかが入る。表を正しく読み取ったものと、( ア )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
X 非正規雇用者の男性では、所得「200~299万円」の層が4割以上いるが、正規雇用者の男性ではいずれの所得の層も1割を超えているところはない。
Y 所得299万円以下の非正規雇用者の女性の割合は8割以上であるが、所得299万円以下の非正規雇用者の男性の割合は6割台である。
Z 所得900万円以上の正規雇用者の男性の割合は1割を超えているが、所得900万円以上の正規雇用者の女性の割合は1割未満である。
メモ
・表によると、ほぼ同じ時間働いているのに、雇用形態によって所得の分布が異なる。また、同じ雇用形態でも性別によって所得の分布が異なる。
・非正規雇用者が正規雇用者と同じ仕事をしていることもある。
・時給換算すると、非正規雇用の方が賃金が低く設定されていることが多い。
・雇用形態や性別による所得の差の是正に向けて、日本では今後、ヨーロッパ諸国のように( ア )をさらに進めていくことが重要であると考えられる。
( ア )に入る語句
a 同一労働同一賃金
b 終身雇用制
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問題
共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問30(公共,政治・経済(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
先生の問題提起
公正な社会の実現には、どのような課題があるだろう。
政治哲学者サンデルは、人は自分が生まれ育った共同体の一員として、その共同体の価値観を身につける点を重視し、共同体で共有されている( ア )を実現することが公正な社会の基盤になる、と述べている。
他方、グローバル化が進み、人の移動が盛んな現代では、異なる共同体で生まれ育ち、別々の価値観を身につけた人々によって公共空間が形成されている。
青年期の発達課題を論じた教育学者( イ )は、『人間の発達課題と教育』という著書で、発達課題の一つとして、行動の指針としての価値観や倫理体系を身につけるという項目を挙げている。
公共空間においては、他者との対話や議論を通じて、多様な価値観や倫理体系があることを学び知り、新たな価値観や倫理体系の創造や、合意形成を目指していくことが課題となるのではないだろうか。
公正な社会の実現に向けて、現在解決すべき課題にはどのようなものがあるか、考えてみよう。
生徒Aと生徒Bは、先生Tの問題提起を受け、現在解決すべき課題について探究学習を進めていたところ、日本では雇用形態や性別によって所得に差があることを知り、次の表を見つけた。表から読み取ったことを後のX~Zに記し、さらにその後の探究学習で学んだことを後のメモにまとめた。メモ中の( ア )には後の語句a・bのいずれかが入る。表を正しく読み取ったものと、( ア )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
X 非正規雇用者の男性では、所得「200~299万円」の層が4割以上いるが、正規雇用者の男性ではいずれの所得の層も1割を超えているところはない。
Y 所得299万円以下の非正規雇用者の女性の割合は8割以上であるが、所得299万円以下の非正規雇用者の男性の割合は6割台である。
Z 所得900万円以上の正規雇用者の男性の割合は1割を超えているが、所得900万円以上の正規雇用者の女性の割合は1割未満である。
メモ
・表によると、ほぼ同じ時間働いているのに、雇用形態によって所得の分布が異なる。また、同じ雇用形態でも性別によって所得の分布が異なる。
・非正規雇用者が正規雇用者と同じ仕事をしていることもある。
・時給換算すると、非正規雇用の方が賃金が低く設定されていることが多い。
・雇用形態や性別による所得の差の是正に向けて、日本では今後、ヨーロッパ諸国のように( ア )をさらに進めていくことが重要であると考えられる。
( ア )に入る語句
a 同一労働同一賃金
b 終身雇用制
- X、ア — a
- X、ア — b
- Y、ア — a
- Y、ア — b
- Z、ア — a
- Z、ア — b
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