共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問20 (公共,倫理(第6問) 問1)
問題文
N:ここに来たのは久しぶりだね。道路が拡張され、風景が一変して驚いた。
O:ここの道路拡張に関しては、本当に必要なのかと疑問が投げかけられていたし、a元からいた住民の移転も問題になっていたよ。
N:この辺にあったb木もたくさん伐(き)られてしまった。
O:それも無視できない問題だね。樹木を住み処(か)とする生き物は多いし…。今日ここに来たとき、鳥の声が聞こえなくて寂しい感じがした。それに、ニュースで知ったけど、特に葉を茂らせた木は、暑さ対策や二酸化炭素の吸収に役立つから、c気候変動対策に貢献するんだって。
N:なるほど、人間の都合で大量に草木を取り除くことには問題があるんだね。それで思い出した。父が、生態系への配慮からd農薬を使わずに野菜を育てていて、面白いことを言っていた。忙しくてしばらく畑に出られないと、早く草取りに来てくれって畑が呼ぶんだって。
O:畑が呼ぶってどういうこと?
N:もちろん畑が話すわけじゃないよ。草が伸びて野菜が困っているかもしれないという思いを、父は、畑が呼ぶ声と言っているのだと思う。
O:でも、抜かれる草だって生きているわけだよね…。野菜を守るために草を取るのは良いことに見えるけれど、道路拡張のための樹木伐採も、野菜栽培のための草取りも、人間の都合を優先しているという点では同じじゃないの?
N:うーん、むやみに除草剤を使うのだったら話は別だけど、父の畑の草取りは、人間の都合しか考えていない道路拡張とは違うんじゃないかな。むしろ、父は父なりに、e人間と自然との共生を考えているのだと思う。
下線部aに関連して、住民に移転を迫ることが正当であるか否かを考えるために、ノージックに代表されるリバタリアニズムが参考にされることがある。その思想の説明として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問20(公共,倫理(第6問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
N:ここに来たのは久しぶりだね。道路が拡張され、風景が一変して驚いた。
O:ここの道路拡張に関しては、本当に必要なのかと疑問が投げかけられていたし、a元からいた住民の移転も問題になっていたよ。
N:この辺にあったb木もたくさん伐(き)られてしまった。
O:それも無視できない問題だね。樹木を住み処(か)とする生き物は多いし…。今日ここに来たとき、鳥の声が聞こえなくて寂しい感じがした。それに、ニュースで知ったけど、特に葉を茂らせた木は、暑さ対策や二酸化炭素の吸収に役立つから、c気候変動対策に貢献するんだって。
N:なるほど、人間の都合で大量に草木を取り除くことには問題があるんだね。それで思い出した。父が、生態系への配慮からd農薬を使わずに野菜を育てていて、面白いことを言っていた。忙しくてしばらく畑に出られないと、早く草取りに来てくれって畑が呼ぶんだって。
O:畑が呼ぶってどういうこと?
N:もちろん畑が話すわけじゃないよ。草が伸びて野菜が困っているかもしれないという思いを、父は、畑が呼ぶ声と言っているのだと思う。
O:でも、抜かれる草だって生きているわけだよね…。野菜を守るために草を取るのは良いことに見えるけれど、道路拡張のための樹木伐採も、野菜栽培のための草取りも、人間の都合を優先しているという点では同じじゃないの?
N:うーん、むやみに除草剤を使うのだったら話は別だけど、父の畑の草取りは、人間の都合しか考えていない道路拡張とは違うんじゃないかな。むしろ、父は父なりに、e人間と自然との共生を考えているのだと思う。
下線部aに関連して、住民に移転を迫ることが正当であるか否かを考えるために、ノージックに代表されるリバタリアニズムが参考にされることがある。その思想の説明として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- 個人は、自らの所有物に対して権限(権原)をもつため、たとえ社会全体の福祉のためでも、国家はその所有物を取り上げるべきではない。
- 個人は、自らの所有物に対して権限(権原)をもつわけではないが、たとえ社会全体の福祉のためでも、国家はその所有物を取り上げるべきではない。
- 個人は、自らの所有物に対して権限(権原)をもつが、社会全体の福祉のためなら、国家がその所有物を取り上げることも許される。
- 個人は、自らの所有物に対して権限(権原)をもつわけではないので、社会全体の福祉のためなら、国家がその所有物を取り上げることも許される。
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