大学入学共通テスト（公民） 過去問
令和4年度（2022年度）本試験
問33 (＜旧課程＞倫理（第1問） 問3)

誤りです。

イスラーム文化圏では、ギリシア思想の翻訳が盛んに行われ、ギリシア思想を積極的に受容しました。

よって、「古代ギリシア思想から距離を置き、アリストテレスの哲学を否定」という記述は不適切です。

誤りです。

ウンマは、民族・国家を超えて結びついた共同体のことを指します。

誤りです。

ジハードは本来「努力」を意味しますが、信仰における内面的な努力と、異教徒との戦いを指す外面的な努力に分けられます。

外面的な努力には、自衛のための武力行使も含まれるため、「自衛のための武力行使を含まない」とする記述は不適切です。

正しいです。

モーセはユダヤ・キリスト教の預言者ですが、クルアーンにも預言者として書かれています。

よって、イスラームでもモーセが預言者として認められているとする記述は適切です。

誤りです。

イスラームは異なる文化に対して寛大です。イスラームではアリストテレス研究がさかんに行われており、のちにヨーロッパに再輸入されルネサンスにつながりました。

誤りです。

イスラーム協同体（ウンマ）は民族や国家の枠組みを超えるものです。

イスラームではすべての信者が平等です。

誤りです。

ジハードとは聖戦の意であり、これには外敵に対する自衛のための武力行使も含まれます。

正しいです。

イスラームは神はアッラーのみであるとする一神教であり、モーセやイエスも預言者として認めています。しかし、ムハンマドが「最後にして最大の預言者」とされています。