大学入学共通テスト（公民） 過去問
令和4年度（2022年度）本試験
問31 (＜旧課程＞倫理（第1問） 問1)

誤りです。

ソクラテスが説く産婆術とは、繰り返し質問することによって、相手の無知を自覚させ、自身で真理に辿り着かせるのを助ける問答法です。
（産婆術には、お産を助けるように、自身で真理に辿り着くのを助けるという意味合いがあります。）

よって、ソクラテスが自身の真理を教えるために行うものではありません。

正しいです。
ムハンマドは、神の言葉（クルアーン）を託された者であり、神の真理を伝える存在です。

誤りです。
スコラ哲学では、哲学は神学に仕えるべきだとされ、神学の方が優位だと考えられています。

したがって、神学が哲学に仕えるべきという点が誤っています。

誤りです。

ブッダは生まれによる階級（身分）を否定し、平等を説きました。

「身分ごとに異なる義務をそれぞれ全うする」という考えは、ヒンドゥー教のカースト制度（ダルマ）に基づくものであり、

ブッダの教えとは異なります。

誤りです。

産婆術とは、相手と問答を繰り返すことにより、相手に自信の無知を自覚させることで合って、ソクラテス自身の持つ真理を教え込むものではありません。

なお、ソクラテスは自身が無知であることを自覚しており（無知の知）、真理を持っていたとは言えません。

正しいです。

イスラームにおいてクルアーンが神の真理の言葉であり、ムハンマドによって示された言行・慣行を守ることが信者の生活規範となっています。

誤りです。

逆です。神学の真理が哲学の真理に優越します（「哲学は神学の侍女である」）。

誤りです。

ブッダは身分を否定しています。

ヒンドゥー教の考えです。