共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問50 (公共,政治・経済(第5問) 問6)

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問題

共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問50(公共,政治・経済(第5問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xと生徒Yは、国際政治・経済の課題について議論をしている。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。

X:現代では、自国の利益と地球全体の利益との関係が問題になってきているね。自国の利益をできるだけ優先したくなる考え方も理解はできるよね。
Y:排他的に自国の利益を優先する主張は、a 主権を有する国家間の衝突の可能性を高めるし、やっかいな問題だよ。互いに利益を与え合うことの重要性を理解した方がいいと思うよ。
X:でも、国家間の問題も分析できるb ゲーム理論を使えば、互いに利益を与え合う選択をとることの困難さも示すことはできるよね。
Y:それはつまり、ゲーム理論は問題解決に必要な前提や対策を明らかにできるということだよね。
X:そうだね。他方では、国家間の問題だけでなく、c 現代の巨大企業が、市場に大きな影響力をもっていることも指摘されているね。d 依存効果のように、消費者の商品の購入という日常的な活動にまで、巨大企業の影響が及んでいるといわれているよ。各国政府が消費者を守るために企業の活動を規制していく必要があるのではないかな。
Y:そうとは限らないと思うよ。実際は企業の開発する新製品で生活は便利になったり、企業が世界規模で生産活動をしてきたことで安く商品を買えるようになったりするし、私たちにも利益をもたらしているともいえるよ。
X:一方で、企業の生産活動に関連して、児童労働や環境破壊の問題が指摘されたこともあったよね。これらの問題については、やっぱり国際的な規制が必要だと思うよ。実際、人権については、国内法だけでなく、e 条約によって国際的に保障されている側面もあるよね。
Y:国際社会の関与が必要とされる国内問題としては、紛争や内戦で住民が生命の危機にさらされるf 人道危機のことも考えられるね。人道危機に対処しようとする国際社会にとっての大きな障壁は、国際社会の基本原則である内政不干渉の原則との関係だよね。この点における国際協調の仕組みづくりが今後の課題だと思うよ。

下線部fに関する国際的な取組みや議論について述べた次の記述ア~ウのうち、正しいものはどれか。当てはまるものをすべて選び、その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

ア  国際紛争の鎮静化と平和的な解決に向けて、関係国の同意の下、国際連合(国連)加盟国が自発的に提供した人員によって、中立的な立場をとる「平和維持活動(PKO)」が実施されてきた。
イ  内戦で深刻な危機にさらされた住民を救済するために、国際社会は必要な介入を行いうるとして、「人道的介入」が外国国家の武力行使を正当化する理由として主張されてきた。
ウ  内政不干渉の原則を維持しつつ、危機にある人々を保護すべき責任は第一義的には国際社会にあり、それが果たされないときには危機にある当該国家の政府にその責任が移行するという「保護する責任」論が提唱されてきた。
  • アとイ
  • アとウ
  • イとウ
  • アとイとウ

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