共通テスト(公民) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問51 (公共,政治・経済(第5問) 問5)
問題文
X:10年前の調査結果と比べて、人口減少が深刻化している地域があると、新聞で読んだよ。
Y:人口減少が進むと、地域社会のあり方にも影響が及んでくるね。具体的にはどんな問題が考えられるかな。
X:たとえば、a地方公共団体が提供する行政サービスの質や量が今後どう変化していくか、気になるね。
Y:そうだね。地域住民が減っても、行政サービスのニーズが減るとは限らないよね。bインフラの老朽化問題への対応や高齢化に伴う社会福祉サービスの拡充など、行政課題が多様化していくことが予想されるから、行政サービスのニーズはむしろ増えることもあるかもね。その一方で、人口減少に伴って経済活動が縮小すると、税の収入が減少するといわれているので、限られたc財源を、優先順位を考えて施策に割り当てていくことが重要になってくるね。
X:そうなると、d地方自治のあり方について、改めて考えてみる時期に差しかかっているのかもしれないよ。
Y:最近では、都市部の人々が、過疎地域の課題を解決するボランティア活動に参加しているというニュースをよく耳にするね。
X:そういえば、e観光でもなく移住でもない、住んでいる地域とは異なる地域にさまざまな形で継続的にかかわる「関係人口」という言葉を聞いたことがあるよ。そうした人々の力を借りて、地域を支えていくことになるかな。
Y:そうだね。これからは、人口減少に悩んでいる地域の住民や地方公共団体が、fNPOや企業、ほかの地方公共団体に住んでいる人々との協働を視野に入れることが大切になりそうだね。
下線部eに関連して、生徒Xと生徒Yは、宿泊税を導入している地方公共団体A、B、Cを比較した次の資料をみながら、宿泊税について話し合っている。後の会話文中の( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
X:宿泊税を導入する地方公共団体が増えているみたいだね。でも、なぜ宿泊客に税を課して財源を調達するのかな。
Y:宿泊客の多くは観光客で、地方公共団体が提供する観光関連サービスの費用や、道路の整備など観光客が訪れることによって増大する公共サービスの費用の一部負担だと考えられるね。
X:なるほど。( ア )負担の考え方だね。この考え方に沿った税額だと、資料中では、宿泊料金に定額を課す地方公共団体Aが相当するね。それに対し、地方公共団体Cは、税額は宿泊料金の一定割合だけど、なぜかな。
Y:宿泊税を負担する宿泊客に着目すると、宿泊料金の金額によって宿泊客の消費額が判断でき、間接的に経済力をとらえることができると考えられるね。これは、( イ )負担の考え方に基づく課税といえるよ。
X:そうすると、地方公共団体Bの税額も、宿泊料金に応じた負担の公平性に配慮しながら、できるだけ簡素な制度にしたものだね。ところで、宿泊税の導入は、宿泊客の減少が懸念されるから、反対の声もあるよ。
Y:それは、授業で学んだ需要の価格弾力性を用いて説明できるね。たとえば、宿泊税導入に反対する宿泊事業者は、宿泊料金に宿泊税が上乗せされ、これによって宿泊客数が大幅に落ち込むと考えているんじゃないかな。これは、需要の価格弾力性が( ウ )と、宿泊事業者が想定しているからだね。
X:一方で、実際に宿泊税を導入しても、宿泊客が増えてオーバーツーリズムに困っている地方公共団体もあるよ。より高く宿泊税の税額を設定すれば、オーバーツーリズムの解消につながるかもね。
Y:宿泊税の与える影響はさまざまありそうだね。さらに調べてみよう。
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問題
共通テスト(公民)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問51(公共,政治・経済(第5問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
X:10年前の調査結果と比べて、人口減少が深刻化している地域があると、新聞で読んだよ。
Y:人口減少が進むと、地域社会のあり方にも影響が及んでくるね。具体的にはどんな問題が考えられるかな。
X:たとえば、a地方公共団体が提供する行政サービスの質や量が今後どう変化していくか、気になるね。
Y:そうだね。地域住民が減っても、行政サービスのニーズが減るとは限らないよね。bインフラの老朽化問題への対応や高齢化に伴う社会福祉サービスの拡充など、行政課題が多様化していくことが予想されるから、行政サービスのニーズはむしろ増えることもあるかもね。その一方で、人口減少に伴って経済活動が縮小すると、税の収入が減少するといわれているので、限られたc財源を、優先順位を考えて施策に割り当てていくことが重要になってくるね。
X:そうなると、d地方自治のあり方について、改めて考えてみる時期に差しかかっているのかもしれないよ。
Y:最近では、都市部の人々が、過疎地域の課題を解決するボランティア活動に参加しているというニュースをよく耳にするね。
X:そういえば、e観光でもなく移住でもない、住んでいる地域とは異なる地域にさまざまな形で継続的にかかわる「関係人口」という言葉を聞いたことがあるよ。そうした人々の力を借りて、地域を支えていくことになるかな。
Y:そうだね。これからは、人口減少に悩んでいる地域の住民や地方公共団体が、fNPOや企業、ほかの地方公共団体に住んでいる人々との協働を視野に入れることが大切になりそうだね。
下線部eに関連して、生徒Xと生徒Yは、宿泊税を導入している地方公共団体A、B、Cを比較した次の資料をみながら、宿泊税について話し合っている。後の会話文中の( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
X:宿泊税を導入する地方公共団体が増えているみたいだね。でも、なぜ宿泊客に税を課して財源を調達するのかな。
Y:宿泊客の多くは観光客で、地方公共団体が提供する観光関連サービスの費用や、道路の整備など観光客が訪れることによって増大する公共サービスの費用の一部負担だと考えられるね。
X:なるほど。( ア )負担の考え方だね。この考え方に沿った税額だと、資料中では、宿泊料金に定額を課す地方公共団体Aが相当するね。それに対し、地方公共団体Cは、税額は宿泊料金の一定割合だけど、なぜかな。
Y:宿泊税を負担する宿泊客に着目すると、宿泊料金の金額によって宿泊客の消費額が判断でき、間接的に経済力をとらえることができると考えられるね。これは、( イ )負担の考え方に基づく課税といえるよ。
X:そうすると、地方公共団体Bの税額も、宿泊料金に応じた負担の公平性に配慮しながら、できるだけ簡素な制度にしたものだね。ところで、宿泊税の導入は、宿泊客の減少が懸念されるから、反対の声もあるよ。
Y:それは、授業で学んだ需要の価格弾力性を用いて説明できるね。たとえば、宿泊税導入に反対する宿泊事業者は、宿泊料金に宿泊税が上乗せされ、これによって宿泊客数が大幅に落ち込むと考えているんじゃないかな。これは、需要の価格弾力性が( ウ )と、宿泊事業者が想定しているからだね。
X:一方で、実際に宿泊税を導入しても、宿泊客が増えてオーバーツーリズムに困っている地方公共団体もあるよ。より高く宿泊税の税額を設定すれば、オーバーツーリズムの解消につながるかもね。
Y:宿泊税の与える影響はさまざまありそうだね。さらに調べてみよう。
- ア:応能 イ:応益 ウ:大きい
- ア:応能 イ:応益 ウ:小さい
- ア:応益 イ:応能 ウ:大きい
- ア:応益 イ:応能 ウ:小さい
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