大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問52 (公共,政治・経済(第5問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問52(公共,政治・経済(第5問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xと生徒Yは、「政治・経済」の授業において、「少子高齢社会における課題と対策」というテーマについて次のように話し合っている。これに関して、後の問いに答えよ。

X:日本では、今後、少子高齢化と(a)人口減少がますます進んでいくね。現役世代の人口が減少すれば労働力不足も生じるんじゃないかな。この問題にどのように対処していけばいいんだろう。
Y:いろいろな対策が考えられるけど、私は、(b)女性の就業を促進することが重要だと思うな。たとえば、男女にかかわらず育児休業の取得を推進するなど、子育てと仕事の両立をもっと支援することが必要じゃないかな。日本は、ヨーロッパの先進国と比べて、(c)社会支出の中で子育て世代に対する支出の割合が小さいといわれているからね。少子化問題の対策にもなるかもしれないよ。
X:その通りだけど、女性の就業の問題は人権の観点からも考える必要があるね。たとえば、社会における(d)ジェンダー平等の実現も、だれもが働きやすい環境を整備する上で重要だと思うな。
Y:少子高齢化が進めば社会保障制度を維持するのも難しくなるね。公的年金の受給額の減額も考える必要があるのかな。
X:ただ、公的年金の受給額や介護保険サービスを抑制すると、安心して老後を過ごせないし、生活に困る人が増えるんじゃないかな。
Y:日本国憲法は(e)生存権を保障して、社会福祉の向上と増進を国に義務づけているから、その理念も踏まえて、多くの人が納得できる制度を構築する必要があるね。そのためにも、さまざまな世代が積極的に(f)政治参加をする必要があると思うな。

下線部(f)に関連して、生徒Xと生徒Yは、日本の選挙について調べたところ、投票率の低さが課題として指摘されていることがわかった。そこで、XとYは、政治参加を活性化させるためにどうすればよいかについて、考察と議論を行った。次の会話文中の空欄( ア )・( イ )に当てはまる語句の組み合わせとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

X:低投票率の背景には、政治的無関心があるといわれているね。有権者の政治的関心を高めるためにはどのような手段が考えられるのかな。
Y:公職選挙法で認められる選挙運動の範囲を拡大してはどうだろう。有権者の積極的な政治参加を促すことにつながるような選挙運動が可能になるんじゃないかな。たとえば、現在は全面的に禁止されている( ア )の解禁が考えられるね。
X:ほかにも、さまざまな投票の手段があることをもっと周知する必要があると思うな。たとえば、投票日の前日までに、有権者として名簿に登録されている居住地で投票することのできる制度があるね。それ以外にも、長期の旅行や出張で遠方に滞在していたり、居住地から離れた病院に入院していたりする人が、投票日の前日までに、有権者として名簿に登録されている居住地以外の場所で投票することのできる( イ )があるね。
Y:主権者である国民の政治的関心を高めるためにはどうすればいいか、もっと調べてみよう。
  • ア:戸別訪問による選挙運動  イ:不在者投票制度
  • ア:戸別訪問による選挙運動  イ:期日前投票制度
  • ア:インターネットを利用した選挙運動  イ:不在者投票制度
  • ア:インターネットを利用した選挙運動  イ:期日前投票制度

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