大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問41 (公共,政治・経済(第4問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問41(公共,政治・経済(第4問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

「政治・経済」の授業でデジタル技術によるイノベーションについて関心をもった生徒Xと生徒Yは、デジタル技術の活用例について調べ、次のメモを作成した。これに関して、後の問いに答えよ。

デジタル技術によるイノベーション
具体的な分野の例
◆金融分野
(a)フィンテックを通じた新たな金融取引の創出
・目的:(b)企業の資金調達(c)個人の資産運用を活性化する
・活用事例:クラウドファンディングによる資金調達の効率化、小口投資アプリによる資産運用手段の多様化
・課題:金融に関連する情報の真偽を正しく判断し、活用する能力である金融リテラシーの向上

◆公共交通分野
(d)労働力不足の下での新たな公共交通の実現
・目的:デジタル技術の活用により公共交通の利便性を高める
・活用事例:キャッシュレス決済、鉄道やバスの位置情報案内、GPS(位置情報システム)を活用した新たな輸送形態
・課題:鉄道会社やバス会社のデジタル技術の活用に対する(e)地方公共団体による支援

今後の学習に向けて
・デジタル技術の活用について、(f)政府がどのような仕組みで政策を策定し実施しているのかを調べる
・医療分野や農業分野など、ほかの分野でのデジタル技術の活用可能性を構想する

授業での発表に向け、生徒Xと生徒Yは、下線部(a)が日本の経済社会に及ぼす影響について話し合っている。次の会話文中の空欄( ア )・( イ )に当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

X:フィンテックが経済活動を活性化させると期待されているね。
Y:銀行が融資先の信用評価を行う際にAI(人工知能)を使ったり、スマートフォンに決済機能をもたせたりすることだね。ほかにも、ブロックチェーンによって改ざんを防いで取引する( ア )が話題になっているよ。
X:そうだね。( ア )は、暗号資産とも呼ばれているね。
Y:インターネット上でやりとりできる利便性はあるけど、価格変動を利用した投機的な取引が話題になったように( ア )の価値貯蔵手段の機能は、安定していないかもね。
X:その点、日本銀行券の場合は、法定通貨として( イ )があり、金融政策を通じてその価値の安定化が図られているよ。
Y:たしかにね。フィンテックによる金融サービスの広がりについては、価値の安定化を含めて、安全にサービスが利用できる仕組みをさらに考えていかなければならないね。
  • ア:仮想通貨  イ:発行できる量の上限
  • ア:仮想通貨  イ:強制的な通用力
  • ア:現金通貨  イ:発行できる量の上限
  • ア:現金通貨  イ:強制的な通用力

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