大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問27 (公共,政治・経済(第1問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問27(公共,政治・経済(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

次の生徒Aと生徒Bの会話文を読み、後の問いに答えよ。

A:新型コロナウイルス感染症のまん延は、ワクチン接種や副反応、重篤な患者の受入れなど、様々な問題をもたらしたね。医学的な観点からだけではなく、倫理的、法的、社会的な観点からの多面的な検討を要する課題もあった。
B:人工呼吸器を緊急に要する患者が多く運び込まれてきた場合に、限られた呼吸器を誰から先に装着するか、というトリアージの問題があるね。
A:功利主義の立場では、医療措置を加えれば助かる見込みが出てくる人を優先することで、( ア )の救命を目指すやり方が考えられる。
B:装着順を決めざるを得ないときに備えて、基準を定めておく必要はあるから、功利主義の発想は捨てきれないね。うーん、これって、「公共の福祉」という考え方と同じなのだろうか。
A:憲法上の「公共の福祉」は、社会全体の幸福を目的とする功利主義と直結するとは必ずしも言えないかも。それに、各人が平等にもつ(a)人権や( イ )を何よりも尊重しようという義務論の立場からすると、救命に優先順位をつけるのは難しいと感じられるかな。
B:よりよい社会の実現のためには、すぐに答えの出ない問題について、皆で考えていくのが大事だね。(b)地域社会のルール(c)私人どうしのルールも、社会の進展に伴って生じる課題に対応するために形成されてきたんだろうね。

会話文中の空欄( ア )・( イ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • ア:最大多数  イ:欲求
  • ア:最大多数  イ:尊厳
  • ア:無差別   イ:欲求
  • ア:無差別   イ:尊厳

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この過去問の解説 (2件)

01

功利主義と義務論に関する問題です。

選択肢1. ア:最大多数  イ:欲求

適切な選択肢ではありません。

選択肢2. ア:最大多数  イ:尊厳

適切な選択肢です。

ア ベンサムの「最大多数の最大幸福」の考え方です。

イ 「欲求」は文の流れに合いません。

選択肢3. ア:無差別   イ:欲求

適切な選択肢ではありません。

選択肢4. ア:無差別   イ:尊厳

適切な選択肢ではありません。

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02

アには「最大多数」が当てはまります。

功利主義の常套句は「最大多数の最大幸福」といい、「できるだけ多くの人が、できるだけ大きな幸せをられる行為」を良しとします。

ベンサムミルが唱えたことで知られています。

イには「尊厳」が当てはまります。

義務論カントが唱えた説で「ある行為が道徳的な義務にかなっているかどうか」を善悪の判断基準にする考え方とされています。

この際、重視されるのは、人権や尊厳です。

「欲求」は個人の幸福に結びつくのでどちらかといえば功利主義的な考え方といえます。

 

選択肢1. ア:最大多数  イ:欲求

不適当です。

選択肢2. ア:最大多数  イ:尊厳

正答です。

選択肢3. ア:無差別   イ:欲求

不適当です。

選択肢4. ア:無差別   イ:尊厳

不適当です。

まとめ

功利主義と義務論は対照的な考え方です。

公民科目の頻出ワードなのでよく覚えておきましょう。

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