大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問16 (公共,倫理(第5問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問16(公共,倫理(第5問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の場面1の会話文を読み、後の問いに答えよ。

場面1  倫理の授業で、生徒たちは「情報技術と人間の関わり」について、班ごとにテーマを決めて発表することになった。次の会話文は、第一班の生徒Eと生徒Fの話し合いの様子である。

E:私たちの班は、「情報技術と医療」というテーマになったんだよね。
F:親戚の医師に話を聞いてみたら、今世紀になってからの生命科学の発展は目覚ましいらしくて。遺伝情報と病気の関係がわかってきたおかげで、その情報を使った診断や治療がかなりできるようになってきたそうだよ。
E:へー。それはすばらしいことだけど、その医療を受けるためには(a)患者の遺伝情報を病院などで調べるんだよね。そうやって調べた情報が、万が一にも勝手に利用されたら嫌だな。
F:確かに、それは心配だよね。ほかには、多くの人の健康に関する膨大なデータを統計的に分析することで、病気と生活習慣の関係もわかってきていて、これからは医療の重心がリスクの予測や病気の予防に移っていくんだって。
E:なるほど。(b)ビッグデータの活用は社会のいろいろな分野に広がっているけど、病気の予防については、気になることもある。
F:例えば?
E:リスクの高い食事や生活習慣がわかってくると、そういうものに対して、ますます風当たりが強くなって、規制されるという話にもなりそうだけど、それは個人の選択の自由が制限されることにもなるんじゃないかな。
F:つまり、情報技術を使って医療が進展する面もあれば、新たに課題が生じる面もあるということだね。わかった。その点も意識しながら発表をまとめることにしようか。

下線部(b)に関して、ビッグデータの活用について述べた文として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 携帯電話の利用情報など、個人情報を集めたビッグデータの企業での利活用については、個人情報保護法でも特に制限されておらず、プライバシーの権利の侵害が問題となっている。
  • 消費活動のビッグデータを使って資源をより効率的に配分することは、地球の有限な資源を技術革新によって長期的に利用するという「地球の有限性」の考え方の応用例である。
  • オンラインのサービスでは、ユーザーの過去の利用歴を、ビッグデータ内の類似のユーザーと比較してリコメンド(推薦)を行う場合があり、ユーザーの選択が気付かないうちに誘導されることが懸念されている。
  • カーソンの『沈黙の春』の中で提案された地球温暖化対策は、未来世代への責任を果たすという点で重要であり、この対策を検討する際には、気象のビッグデータを用いた気候変動シミュレーションが利用されている。

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