大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問12 (公共,倫理(第4問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問12(公共,倫理(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の生徒Cと生徒Dの会話文を読み、後の問いに答えよ。

C:今日、倫理の授業で、(a)清き明き心や禊・祓いが話に出てきたでしょ。ちょうどこの前、いとこが厄年だから、神社でお祓いを受けてきたって言ってたんだ。
D:へー。「穢れがとれて、きれいさっぱり!」ってなるのかな。日本人はきれい好きだって、よく言われるもんね。
C:きれい好きといえば、少年野球でピッチャーやってたとき、四番バッターとの対決を避けて敬遠したら、敵チームから「きたないぞ」って言われて、ムッときたことを思い出したよ。「ルール違反しているわけじゃないのに、何言ってんの?」って。
D:確かに、行為についてもそうだし、人についても、「いい」「悪い」じゃなくて、「きれい」「きたない」で評価することも多いかも。
C:「結果はともかく、一生懸命やりなさい」みたいに、(b)純粋な心で、全力で事に当たることばっかりを大事にするみたいなところもあるよね。
D:「一生懸命」って、もともとは、(c)武士が命を懸けて先祖代々の領地を守ろうとしたっていう「一所懸命」が変化してできた言葉らしいよね。
C:いずれにしても、(d)一つのことにまっすぐ、っていうことかな。
D:それとちょっと似たような発想だと思うんだけど、我が家ではずっと、「自分の気持ちに素直に生きなさい」って言われてきたよ。
C:だけど、(e)自分の気持ちに素直に生きているからって、好き勝手をしたり、人に迷惑をかけたりしてもいいってなっちゃったら、それは違うんじゃない?
D:でも、まっすぐで深い思いとか純粋な心とかって、やっぱり魅力的に感じるんだよね。「ルールを守ってさえいればいいでしょ」っていうのは、なんか冷たいような気もして。
C:そういう感覚、自分にも確かにあるなぁ。どっちがいいとも言い切れないよね。

下線部(c)に関連して、次の資料は、倫理の授業で配布されたものである。資料中の空欄( a )~( c )に入る人名と記述の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

資料
武士は、領地確保のために戦う中で、主従結合に基づく道徳を形成した。それは、従者が身命を惜しまず、直接の主人だけに奉公すべきだというものである。
しかし、江戸時代には戦いの機会はなくなり、為政者としての道徳が、武士にとって重要になった。この状況で、武士に対して、庶民の道徳的模範であることを促す「士道」を提唱したのが、( a )である。
他方、主人への奉公の道徳を受け継ぐ「武士道」も根強かった。それは、死を覚悟して奉公すべきと説く( b )の『葉隠』に見ることができる。
そして、幕末になると、吉田松陰は、武士に限らずあらゆる人々が、直接の主人にではなく、天皇に奉公する一君万民論を提唱した。これは、( c )、近代における国民としての道徳の先駆けをなすものであった。
  • a:藤原惺窩  b:山本常朝  c:日本があらゆる他国に優越する国家であると主張する点で
  • a:藤原惺窩  b:西川如見  c:日本があらゆる他国に優越する国家であると主張する点で
  • a:藤原惺窩  b:西川如見  c:藩の分立する割拠体制を乗り越える方向を示す点で
  • a:山鹿素行  b:山本常朝  c:藩の分立する割拠体制を乗り越える方向を示す点で
  • a:山鹿素行  b:山本常朝  c:日本があらゆる他国に優越する国家であると主張する点で
  • a:山鹿素行  b:西川如見  c:藩の分立する割拠体制を乗り越える方向を示す点で

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