大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問50 (公共,政治・経済(第5問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問50(公共,政治・経済(第5問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒X、生徒Y、生徒Zは、「政治・経済」の授業で関心をもった問題について調べることにし、調べる内容について次のように話し合っている。これに関して、後の問いに答えよ。

X:今日の授業では日本における労働や賃金格差の問題について学習したけれど、こういった問題が生じているのは日本だけではなさそうだね。諸外国における労働問題や(a)さまざまな格差と貧困の問題についても知りたいな。
Y:私も(b)日本以外の国の労働問題について調べてみたいと思ったんだ。(c)労働環境と福祉政策との関係についても気になるところだよ。
Z:そうだね。さらにいえば、(d)労働法や労働組合など、働いている人を守る仕組みは国によってどのように違うのかな。
X:私は(e)労働組合の組織率が労働時間や労働生産性とどのように関係しているのかについても、国際比較をしてみたいな。
Y:それでは、労働問題を中心に、本を読んだりデータを集めたりして国際比較をしていく中で、(f)日本における労働や雇用の特徴についてもさらに考えていこうか。

下線部(e)に関連して、労働組合組織率や労働生産性の国際比較に関心をもった生徒Xは、次の表を作成し、生徒X、生徒Y、生徒Zが表から読みとれることについて話し合っている。後の会話文中の空欄( ア )に当てはまる語句と空欄( イ )に当てはまる記述の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

X:労働組合組織率や労働生産性の国際比較について、新型コロナウイルス感染拡大前のデータを整理して表を作成したよ。
Y:労働生産性の数値をみると、就業者一人当たり年間労働生産性と就業1時間当たり労働生産性のいずれも、アメリカとドイツが高いね。
Z:一方で、労働生産性が低い国は、今後、高める余地が大きいともいえるよ。
X:そうだね。次に日本と韓国とを比較すると、日本は韓国よりも就業者一人当たり年間労働生産性が低い一方で、就業1時間当たり労働生産性が高いことが表からわかるよね。ということは、日本が韓国よりも就業者一人当たりの年間総労働時間が( ア )ことになるよね。
Y:なるほど。ところで、労働組合組織率は労働生産性と関係があるのかな。
Z:それについては、たとえば、表をみる限り、( イ )と推察できるね。
X:労働組合の組織率や労働生産性以外の要素も考える必要があるかもね。Y:それでは、この後、雇用のあり方について、新型コロナ感染拡大の影響も含めて幅広く調べてみようか。

( ア )に当てはまる語句
a  長い
b  短い

( イ )に当てはまる記述
c  就業1時間当たり労働生産性が高いアメリカおよびドイツと、低い日本および韓国とを比べると、アメリカおよびドイツは労働組合組織率が日本および韓国よりも高いので、就業1時間当たり労働生産性の違いが労働組合組織率の違いをもたらしている
d  労働組合組織率が同水準の日本とドイツとを比べると、就業1時間当たり労働生産性に大きな差がみられるので、労働組合組織率の違いが就業1時間当たり労働生産性の違いをもたらしているわけではない
問題文の画像
  • ア ― a  イ ― c
  • ア ― a  イ ― d
  • ア ― b  イ ― c
  • ア ― b  イ ― d

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この過去問の解説 (2件)

01

会話文、語句、記述、表をよく見比べれば解ける問題です。

落ち着いて答えましょう。

 

 

ア ― b  

就業1時間当たり労働生産性×就業者一人当たりの年間総労働時間

 =就業者一人当たり年間労働生産性

となります。

 

日本の場合
就業者一人当たりの年間総労働時間

 就業者一人当たり年間労働生産性/就業1時間当たり労働生産性
 =韓国より低い/韓国より高い

 

つまり、日本が韓国よりも就業者一人当たりの年間総労働時間が短いことになります。

 


イ ― d
その通りです。
 

労働組合組織率が同水準の日本(16.7)とドイツ(16.3)とを比べると、

就業1時間当たり労働生産性に大きな差がみられる(日本(47.5)ドイツ(76.8))ので、

労働組合組織率の違いが就業1時間当たり労働生産性の違いをもたらしているわけではないことが分かります。

 

※c
就業1時間当たり労働生産性が高いアメリカ(76.7)およびドイツ(76.8)と、

低い日本(47.5)および韓国(42.2)とを比べると、

アメリカ(10.3)およびドイツ(16.3)は労働組合組織率が

日本(16.7)および韓国(12.5)よりも高いとはいえないので、

就業1時間当たり労働生産性の違いが労働組合組織率の違いをもたらしているとはいえません。

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02

資料の読み取り問題です。

 

ア:b
韓国と比較して、日本は「就業者一人当たり年間労働生産性」が低く、「就業1時間当たり労働生産性」が高いです。
これは、日本の方が時間あたりの労働生産性は高いものの、一人あたりの労働の時間が短いために、年間で見ると韓国より労働生産性が低いということになります。
よって、アには「短い」が入ります。


イ:d
c,dの記述を読んで正誤を考えます。
すると、cの記述は「アメリカおよびドイツは労働組合組織率が日本および韓国よりも高い」という点が誤りだと分かるので、cは不適です。
一方、dは正文ですのでイにはdが入ります。


以上より、
 ア―b イ―d
が解答です。

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