大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問32 (公共,政治・経済(第2問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問32(公共,政治・経済(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

「公共」の授業のまとめとして、生徒Aの班は、「現実社会の諸課題の解決に向けて、人と人とが対話や議論をする公共空間を持続的に形成するには、どのようなことを考えるべきか」という課題を設定し、探究活動を行った。次の問いに答えよ。

探究活動の成果を授業で発表する上で対話の力に注目した生徒Aの班は、哲学対話を実践している哲学カフェに参加し、参加者たちの発言を記録した。参加者たちの次の発言Ⅰ~Ⅲのうち、帰納的に推論されているものの組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。


哲学カフェの参加者にも、話し合うときの態度はいろいろあるけど、お互い安心して話せるように、穏やかな態度で相手の発言を最後まで聞き、よく考えてから発言するように取り決めたところ、対話が活発にできるようになった。これらの事実が何度もあったことから、活発な哲学対話は、安心して話せる取り決めがあれば可能になるという経験則が導き出せるね。


人間には、自分の考えや意見を自由に述べる権利があり、お互いに認め合い尊重し合う義務がある。そうであるならば、哲学カフェに限らず、職場でも学校でも、参加者がお互いに、相手には自由に発言する権利があると考え、相手の話を尊重して最後までしっかりと聞くことを、対話のルールにしなければならないことになるね。


哲学カフェに初めて参加した人が素朴な質問をしてくれると、これまで繰り返し問うてきた問題に新たな光が当てられて、問いが深まった。そんなときに、対話のおもしろさが感じられた。同じ実感を他の参加者たちももっていた。これらの経験を基にして、どんなに素朴であっても、率直に質問や疑問を出し、問いを深めていくことが哲学対話の方針になったんだよ。
  • ⅠとⅡ
  • ⅠとⅢ
  • ⅡとⅢ
  • ⅠとⅡとⅢ

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この過去問の解説 (2件)

01

帰納法とは、

具体的な経験の積み重ねから、一般的な法則や傾向を導く方法のことです。

 

反対に、前提条件から、論理的に結論を導く方法のことを、演繹法といいます。

 


Ⅰ:帰納的に推論されているものです。
「お互い安心して話せるように~。これらの事実が何度もあった」

という具体的な経験の積み重ねから、

「活発な哲学対話は、安心して話せる取り決めがあれば可能になる」

という一般的な法則や傾向が導き出されています。

 

 

Ⅱ:演繹的に推論されているものです。
「人間には、~義務がある。」という前提条件から、

論理的に「そうであるならば、~、対話のルールにしなければならないことになるね。」

という結論が導き出されています。

 

 

Ⅲ:帰納的に推論されているものです。
「哲学カフェに~。同じ実感を他の参加者たちももっていた。」

という具体的な経験の積み重ねから、

「これらの経験を基にして、~哲学対話の方針になったんだよ。」

という一般的な法則や傾向が導き出されています。

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02

帰納法について理解しているかを問う問題です。

以下、帰納的に推論しているものについて◯、そうでないものを✕とします。

 

Ⅰ:◯
帰納的な推論です。
「これらの事実が何度もあったことから、」「経験則が導き出せる」
とあり、複数の経験的事実から結論を導き出しているので帰納的な推論と言えます。


Ⅱ:✕
これは演繹的な推論です。
「人間には、…義務がある。」「そうであるならば、…職場でも学校でも…ルールにしなければならないことになる」
とあり、ある大前提から個別の結論を導き出しているので、演繹的な推論と言えます。


Ⅲ:◯
「同じ実感を他の参加者たちももっていた」「これらの経験を基にして、…ことが哲学対話の方針になった」
とあり、複数の経験的事実から結論を導き出しているので帰納的な推論と言えます。

 

以上より
 ⅠとⅢ
を選んだ選択肢が正解です。

まとめ

具体的な情報は無視できるので、重要な部分や構造にのみ注目し、素早く解答していきましょう。

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