大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問30 (公共,政治・経済(第2問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問30(公共,政治・経済(第2問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

「公共」の授業のまとめとして、生徒Aの班は、「現実社会の諸課題の解決に向けて、人と人とが対話や議論をする公共空間を持続的に形成するには、どのようなことを考えるべきか」という課題を設定し、探究活動を行った。次の問いに答えよ。

生徒Aの班は「公共」の授業で、公共空間の形成に関して、次の先生の説明を受けた。先生の説明中の空欄( ア )~( ウ )に入るものの組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

先生の説明
「公共空間」とは、「人間同士のつながりや関わりによって形成される空間」を意味する。そこでは、人々が主体的に参加し、互いの意見を尊重しながらこの空間を形成していくことが期待されている。
『コミュニケーション的行為の理論』という著書のある( ア )によれば、公共空間では対等な立場で自由に意見を交わすという共通理解のもとで、合意を形成していくことが大切であり、そのような合意形成には( イ )が必要である。
また別の哲学者は著書『人間の条件』で、人間の営みを「生命を維持するために必要な営み」である「労働」、「道具や作品などを作る営み」である「仕事」、「人と人とが( ウ )営み」である「活動」の三種類に分け、三番目の「活動」こそが公共空間を形成する、と論じている。
  • ア:アーレント  イ:対話的理性  ウ:言葉を通して関わり合う
  • ア:アーレント  イ:対話的理性  ウ:契約を結んでこれを守る
  • ア:アーレント  イ:他者危害原理  ウ:言葉を通して関わり合う
  • ア:アーレント  イ:他者危害原理  ウ:契約を結んでこれを守る
  • ア:ハーバーマス  イ:対話的理性  ウ:言葉を通して関わり合う
  • ア:ハーバーマス  イ:対話的理性  ウ:契約を結んでこれを守る
  • ア:ハーバーマス  イ:他者危害原理  ウ:言葉を通して関わり合う
  • ア:ハーバーマス  イ:他者危害原理  ウ:契約を結んでこれを守る

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この過去問の解説 (2件)

01

ア:ハーバーマス
著書「コミュニケーション行為の理論」や「公共性の構造転換」などで知られる

ドイツの哲学者です。

 

 

イ:対話的理性  
ハーバーマスは著書「コミュニケーション行為の理論」を通して、

対話を通じた合意形成について説きました。

 

他者危害原理とは、19世紀のイギリスを代表する哲学者J.S.ミルが主張した

「他者に対して危害を加えない限り自由にしてよい」という原理のことです。
 


ウ:言葉を通して関わり合う
「別の哲学者」とは、ドイツ出身のアメリカの哲学者アーレントのことです。
 

アーレントは人間の営みを労働・仕事・活動の三種類に分けており、

「活動」は他者との共同行為、特に言葉を用いたコミュニケーションだと述べています。

 

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02

倫理分野の思想に関する知識問題です。


実はア・イについては選択肢の組み合わせからして
 ア:ハーバーマス  イ:対話的理性
しかありえません。
それをわかっていれば、実際には本文にザッと目を通すだけでよいです。


ア:ハーバーマス
「公共空間では対等な立場で自由に意見を交わす」「合意を形成」
といった要素からアには「ハーバーマス」が入ります。


後半の「別の哲学者」がアーレントです。


イ:対話的理性
「対等な立場で自由に意見を交わす」ような理想的対話状況において発揮されるのが対話的理性です。
アが「ハーバーマス」とわかれば自動的に「対話的理性」が入ります。


他者危害原理はJ.S.ミルのワードです。


ウ:言葉を通して関わり合う
アーレントが最も重視した「活動」について押さえておけば解けます。
イメージとしてアーレントがそんな社会契約的思想家でないことを知っているだけでも今回は大丈夫です。


「活動」とは、人と人が直接コミュニケーションする自由な営みのことです
理想を古代ギリシャのポリスに見出しています。

 

以上より、
 ア:ハーバーマス  イ:対話的理性  ウ:言葉を通して関わり合う
が解答です。

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