大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問29 (公共,政治・経済(第1問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問29(公共,政治・経済(第1問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Aと生徒Bが、「公共」の授業で男女共同参画社会に関する次の新聞記事の要約を作成し、探究活動をしている。後の問いに答えよ。

新聞記事の要約
世界経済フォーラムが2023年の報告書でジェンダー・ギャップ指数に基づく国別順位を発表した。この指数は、各国の(a)男女平等の達成度を(b)経済(c)政治、教育、健康の分野別に、0を完全不平等、1を完全平等として表したものである。日本の達成度は経済(0.561)、政治(0.057)、教育(0.997)、健康(0.973)で、総合順位では146か国中、125位だった。

生徒Aと生徒Bは、これまでの探究活動を振り返って会話をしている。次の会話文中の空欄( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

A:社会のなかには男女間の差別だけでなく、様々な差別があることが指摘されているよね。平等には二種類あるって学んだけれど、差別のない社会を実現する上で、どちらの平等が重視されるべきなのだろうか。
B:「個性や属性にかかわらず、すべての人を同じように扱うこと」という意味での平等は「( ア )平等」だと学んだね。法律や制度という点では、こちらの意味での平等は、日本ではかなり実現しているんじゃないのかな。
A:でも、平等を規定した法律が定められていても、事実として差別が残ってしまうことがあるよね。この問題に対してはどうすればいいのだろう。
B:その問題に対しては、クオータ制のような制度を新たに導入することによって、「( イ )平等」を実現するやり方があり得るね。
A:差別の問題があることは広く知られていても、実際には差別がなくならないことはあるから、そうした取組みが必要な場合もあるだろうね。
B:例えば、アイヌ民族に対する差別については、2019年に( ウ )によってアイヌ民族は法律上初めて「先住民族」と明記されたよ。
A:そういえば2020年、北海道白老(しらおい)町に、アイヌ民族の歴史や文化を学ぶことのできる施設である「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が完成したね。
B:平等について考えるためには、人々の違いを多様性として捉えて、お互いにその存在を認め合うことが重要だろうね。差別のない社会を作るためには、法律や制度を整えるだけでなく、私たちの真摯な努力が求められていると言えるね。
  • ア:形式的  イ:実質的  ウ:アイヌ文化振興法
  • ア:実質的  イ:形式的  ウ:アイヌ文化振興法
  • ア:形式的  イ:実質的  ウ:アイヌ施策推進法(アイヌ民族支援法)
  • ア:実質的  イ:形式的  ウ:アイヌ施策推進法(アイヌ民族支援法)

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