大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問2 (公共,倫理(第3問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問2(公共,倫理(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の場面1の会話文を読み、後の問いに答えよ。

場面1  放課後に、生徒Aと生徒Bが次の会話をしている。

A:昨日、「推し」のライブに行ってきたのだけど、「推し」が他のメンバーの誰よりもひときわ輝いて歌っていて。その姿が尊くて、祈るような気持ちで見ていた。
B:「推し」って、応援している対象のことだよね。「神」なんて呼んでしまう人もいるけど、「推し」ってそんなにあがめる対象なの?例えば、「推し」が悪いことをしてもあがめるの?
A:さすがにそこまで妄信しているわけではないけれど…。私の「推し」は、たとえて言えば、(a)ギリシア彫刻のように美しくて、すごいオーラがあるよ。誰が見ても理想的な美しさだと思うはずだけど。
B:でも、どんなものに美しさを感じるのかは、人それぞれなのではないかな?芸術作品にもいろいろな美しさがあるよね。芸術の受け止め方も、時代や民族、(b)宗教によって異なっているでしょう?
A:そうだね。美しいというのも、姿かたちのことだけではなく、振る舞いや精神の美しさもある。美しいとはどういうことかという問題は、奥が深そうだね。
B:そういえば、キリスト教では、(c)神と美との関係について思索している人もいるらしいよ。

下線部(b)に関連して、宗教と芸術の関係についての説明として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
  • ユダヤ教では、バビロン捕囚後に神殿が再建され、救世主(メシア)の像に対する礼拝を中心とした神殿祭祀(さいし)と律法の遵守を説く共同体が作られた。
  • イスラームでは、モスクに神の像を飾らないが、メッカの方角を示すミフラーブ(壁のくぼみ)が設けられ、しばしば幾何学模様の修飾がなされる。
  • ブッダの死の場面を描いた釈迦涅槃図は、煩悩の火の消えたやすらぎの境地に至ったブッダが、よりよい世界に輪廻する様を表している。
  • 十字架につけられたイエスを描いた磔刑(たっけい)図は、預言者であるイエスの死によって人類の原罪が贖(あがな)われた様を表している。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題の正解はイスラームでは、モスクに神の像を飾らないが、メッカの方角を示すミフラーブ(壁のくぼみ)が設けられ、しばしば幾何学模様の修飾がなされる。」です。

今回の選択肢では、ユダヤ教・イスラム教・仏教・キリスト教に関する詳細な知識を引き出そうとしています。

そのため細部まで注目し、選択肢を絞っていくことが必要です。

選択肢1. ユダヤ教では、バビロン捕囚後に神殿が再建され、救世主(メシア)の像に対する礼拝を中心とした神殿祭祀(さいし)と律法の遵守を説く共同体が作られた。

ユダヤ教は偶像崇拝を厳しく禁止している宗教です。

*偶像崇拝…人間が神や仏など崇めているものを、絵画や像といった目に見えるものとして拝むこと

そのためメシアの像を作り礼拝してはいけないため、「救世主の像に対する礼拝を行う」という箇所が誤りです。

選択肢2. イスラームでは、モスクに神の像を飾らないが、メッカの方角を示すミフラーブ(壁のくぼみ)が設けられ、しばしば幾何学模様の修飾がなされる。

この選択肢は正解です。

イスラーム教では、礼拝堂であるモスクには神や預言者の像を置かないという慣習があります。

その代わりイスラーム教の聖地であるメッカの方角がわかるようミブラーブと呼ばれる壁のくぼみが設けられています。

またそれらの模様が幾何学模様に修飾されているということも事実として正しいです。

選択肢3. ブッダの死の場面を描いた釈迦涅槃図は、煩悩の火の消えたやすらぎの境地に至ったブッダが、よりよい世界に輪廻する様を表している。

釈迦涅槃図は釈迦の入滅を描いたものであり、亡くなる瞬間を描いたものです。

この絵においては横たわった釈迦が薄目を開けて、永遠の悟りに入っているさまを描いています。

 

釈迦涅槃図は煩悩や輪廻からの最終的な解脱を描いたものであり、より良い世界へ輪廻するという点が誤りです。

選択肢4. 十字架につけられたイエスを描いた磔刑(たっけい)図は、預言者であるイエスの死によって人類の原罪が贖(あがな)われた様を表している。

磔刑図はイエス・キリストが処刑される様子を示したものであり、十字架に張り付けられた様子を描いています。

イエスの死によって人類の原罪が贖われ、神との和解によって救済をもたらしたといわれています。

 

選択肢においてはイエスを預言者と書いているところが誤りです。

イエスは自身を預言者ではなく、神の子である救世主(メシア)だと位置づけています。

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02

宗教と芸術の関係についての問題です。

 

絵や装飾は、本やインターネットで調べて、
どのようなものか見てみると記憶に残りやすいです。

 

選択肢1. ユダヤ教では、バビロン捕囚後に神殿が再建され、救世主(メシア)の像に対する礼拝を中心とした神殿祭祀(さいし)と律法の遵守を説く共同体が作られた。

誤りです。

 

ユダヤ教は、偶像崇拝を厳しく禁止しています。

 

 

バビロン捕囚後に神殿が再建されたことと、
礼拝を中心とした神殿祭祀と律法の遵守を説く共同体が作られた、
という説明は正しいです。
 

選択肢2. イスラームでは、モスクに神の像を飾らないが、メッカの方角を示すミフラーブ(壁のくぼみ)が設けられ、しばしば幾何学模様の修飾がなされる。

正しいです。

 

ミフラーブのデザインは、天国や楽園への描写にインスピレーションを受けています。

 

イスラーム教では、神を設置する試みやその恐れのあるものを排除するとしており、

神の姿を模したものを描くことは禁止されています。
 

選択肢3. ブッダの死の場面を描いた釈迦涅槃図は、煩悩の火の消えたやすらぎの境地に至ったブッダが、よりよい世界に輪廻する様を表している。

誤りです。

 

釈迦涅槃図は、ブッダが亡くなったときの情景を描いたものです。

「よりよい世界に輪廻する様を表している」ものではありません。
 

選択肢4. 十字架につけられたイエスを描いた磔刑(たっけい)図は、預言者であるイエスの死によって人類の原罪が贖(あがな)われた様を表している。

誤りです。


イエスは預言者ではありません。
聖書には「神の子」と書かれています。

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03

宗教に関する問題です。
やや倫理の中心的分野からは外れる気もしますが、
選択肢に明らかな間違いがありますので消去法的に解けます。

選択肢1. ユダヤ教では、バビロン捕囚後に神殿が再建され、救世主(メシア)の像に対する礼拝を中心とした神殿祭祀(さいし)と律法の遵守を説く共同体が作られた。

誤文です。
「救世主(メシア)の像に対する礼拝」であるはずがありません。
十戒には「いかなる像も作ってはならない」とあります。(偶像崇拝の禁止

選択肢2. イスラームでは、モスクに神の像を飾らないが、メッカの方角を示すミフラーブ(壁のくぼみ)が設けられ、しばしば幾何学模様の修飾がなされる。

正文です。
 

イスラムの世界においては、偶像崇拝が禁止される一方で、

そうした幾何学的なアラベスク模様が施され、イスラム的な世界観や宇宙観を表します。

選択肢3. ブッダの死の場面を描いた釈迦涅槃図は、煩悩の火の消えたやすらぎの境地に至ったブッダが、よりよい世界に輪廻する様を表している。

誤文です。
「ブッダが、よりよい世界に輪廻する様を表している」わけではありません。
「釈迦涅槃図は、煩悩の火の消えたやすらぎの境地に至った」わけであり、
ブッダが輪廻転生の苦から完全に解脱した状態です。

選択肢4. 十字架につけられたイエスを描いた磔刑(たっけい)図は、預言者であるイエスの死によって人類の原罪が贖(あがな)われた様を表している。

誤文です。
イエスは単に「預言者」というより「神の子」として信仰の対象になっています。

 

イエスの死によって人類の原罪が贖(あがな)われた様を表している」というのは正文です。
 

まとめ

消去法的に解く際、◯✕だけにするのは危険です。
わからない選択肢は「?」、微妙なものは「△」にするなどして完全な二分にしないようにしましょう。

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