大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問6 (<旧課程>現代社会(第1問) 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問6(<旧課程>現代社会(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。

現代社会の授業で、先生は上のユネスコ憲章の前文を見せて、言いました。
「歴史的に、戦争は国家間で行われてきました。しかし、ユネスコ憲章では、戦争と平和の問題は、私たち個人の問題であるとされています。個人と国家とはどのような関係にあるでしょうか。また、戦争を防止または終結させるために、私たち個人や国家、さらには国際機関は、何をすべきでしょうか。」
翌週、3人の生徒がそれぞれ、発表プリントを用いて発表を行いました。

発表プリント
同じ国籍を有する者どうしでも、b 民族間のc 偏見や差別的思想が原因となって内戦が生じることがある。国家間の戦争だけでなく、内戦においても、d 人道に反するe ジェノサイド(集団殺害犯罪)が発生することがあった。
ジェノサイドを行った個人は、国際法上、刑事責任を負う。ニュルンベルク国際軍事裁判所は、国際法上の犯罪は、国家のような抽象的な実体によってではなく、人間によって行われるものであるから、そのような犯罪をおかした個人を処罰することによってのみ、国際法を実現することができる、との判断を示した。

下線部eに関連する記述として正しいものを次のア〜ウからすべて選んだとき、その組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

ア  ジェノサイド条約は、ナチスによるユダヤ人の大量虐殺を契機として採択された条約である。
イ  人権条約で保障されている権利を侵害されたと主張する個人が、国際的な委員会に訴えることができる制度は、存在していない。
ウ  日本は、集団殺害の防止と処罰について規定したジェノサイド条約を批准している。
  • アとイとウ
  • アとイ
  • アとウ
  • イとウ
  • 正しいものはない

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

それぞれの選択肢の文章を見ていきましょう。

 

・ジェノサイド条約は、ナチスによるユダヤ人の大量虐殺を契機として採択された条約である。

正しい文章です。集団殺戮を防止する目的として、1948年に国際連合でジェノサイド条約が採択されました。

 

・人権条約で保障されている権利を侵害されたと主張する個人が、国際的な委員会に訴えることができる制度は、存在していない。

間違った文章です。国際人権規約において、個人でも人権の侵害があった場合、関連する国際連合の委員会に通報できる制度が整えられています。

 

・日本は、集団殺害の防止と処罰について規定したジェノサイド条約を批准している。

間違った文章です。日本はこのジェノサイド条約を批准していません。

まとめ

今回はいかがだったでしょうか。

関連する内容として、日本はジェノサイド条約だけではなく死刑廃止条約も未批准です。覚えておきましょう。

参考になった数0

02

ジェノサイドに関する問題です。


〇記述ア:正しい

 

正しいです。

ジェノサイド条約は、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺を契機として、

1948年に国連総会で採択されました。

 

〇記述イ:誤り

 

誤りです。

例えば、国際人権条約には個人通報制度が設けられています。

 

〇記述ウ:誤り

誤りです。

日本はジェノサイド条約を批准していません。

 

よって、正しい記述はアのみです。

選択肢1. アとイとウ

誤りです。

誤答の「イ」と「ウ」が含まれています。

選択肢2. アとイ

誤りです。

誤答の「イ」が含まれています。

選択肢3. アとウ

誤りです。

誤答の「ウ」が含まれています。

選択肢4. イとウ

誤りです。

正答の「ア」が含まれておらず、誤答の「イ」と「ウ」が含まれています。

選択肢5. ア

正答です。

選択肢6. イ

誤りです。

正答の「ア」が含まれておらず、誤答の「イ」が含まれています。

選択肢7. ウ

誤りです。

正答の「ア」が含まれておらず、誤答の「ウ」が含まれています。

選択肢8. 正しいものはない

誤りです。

「ア」は正しい記述です。

参考になった数0