大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問90 (<旧課程>政治・経済(第4問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問90(<旧課程>政治・経済(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒X、生徒Y、生徒Zは、「国際社会における日本の立場と役割」をテーマとしてグループワークを行った。グループワークでは、テーマから連想される論点をあげ、そこからさらに連想されるキーワードを書き出した。図1は、連想したことの一部をまとめたものである。これに関して、後の問いに答えよ。

生徒X、生徒Y、生徒Zは、図1下線部bについての現状分析を行った。経済発展には人口が重要な影響をもつと考え、2020年時点で、アジアで人口が多い上位3か国の年齢別・性別人口構成をとりまとめた次の図2を作成し、アジアの経済情勢について話し合っている。後の会話文中の空欄ア・イに当てはまる国名と語句との組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

X:図2の三つの図を比べると、その形状は、傾向別に分けられそうだね。
Z:その形状は経済成長とも関連するという話を聞いたことがあるよ。
Y:今後、出生率と死亡率の変化の傾向に影響を与えるような要因が生じないと仮定して、2050年の年齢別・性別人口構成を予測すると、3か国のうち高齢化が進んで15歳から64歳までの生産年齢人口の総人口に占める割合が2020年より最も落ち込むと考えられる国は( ア )だね。
X:現在の日本もそうだけれど、2050年の( ア )で予測されるように総人口に占める生産年齢人口の割合が低下する状態は( イ )というよね。( イ )は経済成長にマイナスの影響を与えるといわれているね。
問題文の画像
  • ア:インド  イ:人口オーナス
  • ア:インド  イ:人口ボーナス
  • ア:インドネシア  イ:人口オーナス
  • ア:インドネシア  イ:人口ボーナス
  • ア:中国  イ:人口オーナス
  • ア:中国  イ:人口ボーナス

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この過去問の解説 (3件)

01

アは中国が当てはまります。

図2は2020年時点のデータであり、2050年はこのデータの30年後です。

中国は、2020年時点では20〜50歳の人口割合がインドやインドネシアより多く、出生率と死亡率の変化の傾向が変わらない場合、生産年齢人口(15〜64歳)の割合は30年後、もっとも落ち込むのは中国ということになります。

イは人口オーナスが当てはまります。

人口オーナスとは、人口構成が変わることで、経済成長にマイナスの影響が出ることをいいます。

人口ボーナスは、逆にプラスの影響が出ることです。

選択肢1. ア:インド  イ:人口オーナス

不適当です。

選択肢2. ア:インド  イ:人口ボーナス

不適当です。

選択肢3. ア:インドネシア  イ:人口オーナス

不適当です。

選択肢4. ア:インドネシア  イ:人口ボーナス

不適当です。

選択肢5. ア:中国  イ:人口オーナス

正答です。

選択肢6. ア:中国  イ:人口ボーナス

不適当です。

まとめ

先進国と途上国との人口構成の比較や、人口構成と経済成長との関係についてはよく問われがちです。

有名な国の人口構成の特徴を押さえておくようにしましょう。

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02

各国の人口動態と経済成長の関係についての問題です。

 

図2の3か国の人口ピラミッドから以下の特徴を読み取れます。

 

・インドの人口ピラミッドで最も人口が多いのは20歳前後

・インドネシアの人口ピラミッドで最も人口が多いのは10歳前後

・中国の人口ピラミッドで最も人口が多いのは30~50歳

 

図2は2020年時点のデータであるため、

このグラフで35歳以上の年齢層は2050年時点では65歳以上となり、

生産年齢人口には含まれなくなります。

したがって、2050年時点で生産年齢人口の割合が最も低下すると予測されるのは中国です。

 

また、生産年齢人口の割合が低下する状態は「人口オーナス」と呼ばれます。

人口オーナスでは人口に対して労働力が不足するため、

経済成長にマイナスの影響を与えるとされています。

対義語は人口ボーナスであり、

生産年齢人口の割合が上昇する状態を指します。

 

したがって、正解は以下の通りです。

 

空欄ア:中国

空欄イ:人口オーナス

選択肢1. ア:インド  イ:人口オーナス

「ア:インド」が誤りです。

選択肢2. ア:インド  イ:人口ボーナス

「ア:インド」、「イ:人口ボーナス」が誤りです。

選択肢3. ア:インドネシア  イ:人口オーナス

「ア:インドネシア」が誤りです。

選択肢4. ア:インドネシア  イ:人口ボーナス

「ア:インドネシア」、「イ:人口ボーナス」が誤りです。

選択肢5. ア:中国  イ:人口オーナス

正しいです。

選択肢6. ア:中国  イ:人口ボーナス

「イ:人口ボーナス」が誤りです。

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03

生産年齢人口は、生産活動の中心となる主に15歳~64歳までの人口のことです。

30年後に生産年齢人口の割合が最も落ち込むのはどこの国でしょうか?グラフを見て明らかに中国であることが推測できます。

 

また、人口オーナスと人口ボーナスについて、簡単にご説明します。

・人口オーナス:生産年齢人口よりも従属人口(14歳以下と65歳以上)が上回ること。

・人口ボーナス:生産年齢人口が従属人口(14歳以下と65歳以上)を上回ること。

 

これらのことから、答えは中国人口オーナスとなります。

まとめ

いかがでしょうか。人口オーナスと人口ボーナスに関して、もしかすると聞きなれなかった人もいるかも知れません。

いい加減なことを述べてしまいますが、分からなかった場合は言葉のニュアンスから答えるしかありません。念のためここで押えておきましょう。

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