大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問79 (<旧課程>政治・経済(第2問) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問79(<旧課程>政治・経済(第2問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

統治作用を担う団体に関心をもつ生徒Xと市民社会を構成する団体・集団に関心をもつ生徒Yは、さまざまな団体集団の働きについてそれぞれ調べてみることにした。これに関して、後の問いに答えよ。

生徒Yは、日本の会社の組織や責任について、生徒Xと議論している。次の会話文中の空欄アには後の記述aかb、空欄イには後の語句cかd、空欄ウには後の記述eかfのいずれかが当てはまる。空欄ア〜ウに当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

Y:株式会社では、株主は、会社の債務に対して、( ア )よ。
X:会社の債務について出資者がどこまで責任を負うかは、( イ )も同じだね。
Y:そうだね。だけど、株主が( ア )という仕組みには、自らの経済的利益を優先し、社会にとって望ましくない活動を会社にさせうるという意見もあるよ。
X:( ウ )は、そうした事態を避けるために有効だよね。

アに当てはまる記述
a  出資額をこえた責任は負わない
b  出資額をこえた責任を負う

イに当てはまる語句
c  合同会社
d  合名会社

ウに当てはまる記述
e  会社が株主代表訴訟を通じて株主の責任を追及していくこと
f  会社に社会的責任を果たさせて幅広いステークホルダーの利益を確保すること
  • ア ― a  イ ― c  ウ ― e
  • ア ― a  イ ― c  ウ ― f
  • ア ― a  イ ― d  ウ ― e
  • ア ― a  イ ― d  ウ ― f
  • ア ― b  イ ― c  ウ ― e
  • ア ― b  イ ― c  ウ ― f
  • ア ― b  イ ― d  ウ ― e
  • ア ― b  イ ― d  ウ ― f

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この過去問の解説 (3件)

01

会社のしくみに関する問題です。

 

会社は株式会社、合同会社、合資会社、合名会社の4種類に分類できますが、

主に株式会社、合同会社、合名会社に関する問題が出題されます。

 

株式会社の特徴は、株主が会社に出資し会社を所有し取締役が経営を行うという、

「所有と経営の分離」が行われていることです。

一方で、合同会社、合名会社では出資者と経営者が一致しています。

 

また、出資者には、出資額を最大限度として責任を負う有限責任社員と、

出資額を超えて責任を負う無限責任社員があります。

合同会社は有限責任社員のみからなる一方で、

合名会社は無限責任社員のみからなります。

 

〇空欄(ア):正答(a)「出資額をこえた責任は負わない」

 

株式会社では、株主は有限責任であり、

出資額を超えた責任を負うことはありません。

 

〇空欄(イ):正答(c)「合同会社」

 

合同会社は、有限責任社員のみからなります。

一方で、合名会社は無限責任社員のみからなるため不適当です。

 

〇空欄(ウ):正答(f)「会社に社会的責任を果たさせて幅広いステークホルダーの利益を確保すること」

 

空欄(ウ)には「株主が(中略)社会にとって望ましくない活動を会社にさせうる」事態を避けるための施策が入るため、正答は(f)です。

企業の社会的責任はCSRとも呼ばれます。

株主代表訴訟は会社を代表して株主が会社の役員などを訴える制度であり、選択肢(e)の記述内容は不適当です。

選択肢1. ア ― a  イ ― c  ウ ― e

ウ ― e」が誤りです。

 

選択肢2. ア ― a  イ ― c  ウ ― f

正答です。

選択肢3. ア ― a  イ ― d  ウ ― e

イ ― d」、「ウ ― e」が誤りです。

選択肢4. ア ― a  イ ― d  ウ ― f

イ ― d」が誤りです。

選択肢5. ア ― b  イ ― c  ウ ― e

ア ― b」、「ウ ― e」が誤りです。

選択肢6. ア ― b  イ ― c  ウ ― f

ア ― b」が誤りです。

選択肢7. ア ― b  イ ― d  ウ ― e

「ア ― b」、「イ ― d」、「ウ ― e」が誤りです。

選択肢8. ア ― b  イ ― d  ウ ― f

「ア ― b」、「イ ― d」が誤りです。

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02

株式会社に関する問題です。

選択肢1. ア ― a  イ ― c  ウ ― e

適切な選択肢ではありません。

選択肢2. ア ― a  イ ― c  ウ ― f

ア株式会社は「出資額を超えた責任は負わない」有限責任です。

イ「合名会社」は無限責任、「合同会社」は有限責任です。

ウ「会社は誰のものなのか?」を考えると解答できます。

選択肢3. ア ― a  イ ― d  ウ ― e

適切な選択肢ではありません。

選択肢4. ア ― a  イ ― d  ウ ― f

適切な選択肢ではありません。

選択肢5. ア ― b  イ ― c  ウ ― e

適切な選択肢ではありません。

選択肢6. ア ― b  イ ― c  ウ ― f

適切な選択肢ではありません。

選択肢7. ア ― b  イ ― d  ウ ― e

適切な選択肢ではありません。

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03

それぞれの語句の意味を確認しましょう。

 

【ポイント】

・株主は会社の債務に対して、出資額をこえた責任は負いません。これは当たり前と感じるかたも多いでしょう。

合同会社:有限責任社員(出資した額にのみ責任を負う)のみからなる会社形態。

合名会社:無限責任社員(会社の債務にまで責任を負う)のみからなる会社形態。

株主代表訴訟:取締役が法令違反などで会社に損害を与えてしまった場合、株主が会社に代わって取締役を訴えること。

企業の社会的責任:企業の関係者だけではなく、企業は地域社会など、様々なステークホルダー(利害関係者)に対して責任を持つべきであるという考え方。

 

これらのことが頭に入っていれば、答えは迷いなく選択できると思います。

選択肢2. ア ― a  イ ― c  ウ ― f

【ポイント】より

・株主は会社の債務に対して、出資額をこえた責任は負いません

合同会社:有限責任社員(出資した額にのみ責任を負う)のみからなる会社形態。

企業の社会的責任:企業の関係者だけではなく、企業は地域社会など、様々なステークホルダー(利害関係者)に対して責任を持つべきであるという考え方。

※問題の選択肢にある株主代表訴訟は意味も間違っています。これは株主の責任を追及するものではありません。

 

これらの条件から、この選択肢が正解となります。

まとめ

合同会社、合名会社の内容は忘れてしまいがちです、気を付けましょう。

また、株式会社に関する内容は試験に出題されやすいものが多いので、きちんと復習をしておきましょう。

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