大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問31 (<旧課程>倫理(第1問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問31(<旧課程>倫理(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生A,B,先生が交わした次の会話を読み、後の問いに答えよ。なお、会話と問いのA,B,先生は各々全て同じ人物である。

A:この前、道を歩いていたら、お年寄りが道端にへたり込んでいて、どこか様子が変だったんだよね。声をかけた方がいいのかなって思ったんだけど、迷ってるうちに別の人が声をかけたんだ。
B:まあ、よいことをa 実践しようとしてもなかなか難しいよね。
A:でも、いつもそうなんだ。b 結果はどうあれ、よいと思ったなら行動すべきだって思っているんだけど、その場になると行動できなくて…。
B:確かに、その場面でc やるべきことはやれなかったかもしれないけど、思っただけでも立派だと思うよ。自分のことしか考えていない人もいるのに。
A:うーん。でも、行動できる人とは違うよ。どうして私は行動できなかったのかな…。
B:モヤモヤしてるねえ。あ、倫理の授業が始まるね。そういえば今日は、d と行為についての内容じゃなかったっけ?
先生:おはようございます。今日の授業は「心と行為」というテーマに沿って様々な宗教や思想の資料を読んでいきます。色々な考え方に触れて、自分の身近な事柄についても考えてみましょう。

下線部aに関して、次のア~ウは、様々な宗教や思想における実践についての説明である。その正誤の組合せとして正しいものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

ア  イエスは、律法の形式的遵守を越えて、その精神の実践を重んじ、律法を守ることができない徴税人や罪人と食卓を共にしなかった。
イ  大乗仏教では、出家信者と在家信者の区別を超えて、ともに他者の救済を目指し、布施などの修行徳目を実践すべきだと主張された。
ウ  朱熹(朱子)は、本性を発揮させるための実践として、もっぱら自分の内なる理を窮(きわ)め、私欲を抑制して気質の性につつしみ従うべきだと説いた。
  • ア:正  イ:正  ウ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:誤
  • ア:正  イ:誤  ウ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正
  • ア:誤  イ:誤  ウ:誤

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この過去問の解説 (2件)

01

アについて、

イエスは律法を守ることができない徴税人や罪人にこそアガペーは注がれると考え、

全ての人を愛する隣人愛を説きました。

よってこの説明は誤りです。

 

イの説明は正しい内容です。

 

ウについて、

「気質の性につつしみ従うべきだと説いた」という部分が誤りです。

朱子は理に従うべきと説きました。

 

以上を踏まえて各選択肢を検討していきます。

選択肢1. ア:正  イ:正  ウ:正

アとウが誤りです。

選択肢2. ア:正  イ:正  ウ:誤

アが誤りです。

選択肢3. ア:正  イ:誤  ウ:正

アとウが誤りです。

イは正しい内容です。

選択肢4. ア:正  イ:誤  ウ:誤

アが誤りです。

イは正しい内容です。

選択肢5. ア:誤  イ:正  ウ:正

ウが誤りです。

選択肢6. ア:誤  イ:正  ウ:誤

適当です。

選択肢7. ア:誤  イ:誤  ウ:正

イは正しい内容です。

ウが誤りです。

選択肢8. ア:誤  イ:誤  ウ:誤

イは正しい内容です。

まとめ

様々な宗教や思想の知識が重要な問題でした。

主要な宗教とその思想を広めた人について覚えましょう。

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02

世界の宗教や思想、その実践についての知識を問われている問題です。

 

ア…誤りです。イエスは、律法の形式的遵守を越えて、その精神の実践を重んじ、律法を守ることができない徴税人や罪人とも食卓を共にしました。


イ…正しいです。大乗仏教では、出家信者と在家信者の区別を超えて、ともに他者の救済を目指し、布施などの修行徳目を実践すべきだと主張しました。


ウ…誤りです。朱熹(朱子)は、本性を発揮させるための実践として、もっぱら自分の内なる理を窮(きわ)め、私欲を抑制して気質の性につつしみ、理にかなうように修養すべきと説きました。

選択肢1. ア:正  イ:正  ウ:正

不適当

ア…不適切です。

イ…適切です。

ウ…不適切です。

選択肢2. ア:正  イ:正  ウ:誤

不適当

ア…不適切です。

イ…適切です。

ウ…適切です。

選択肢3. ア:正  イ:誤  ウ:正

不適当

ア…不適切です。

イ…不適切です。

ウ…不適切です。

選択肢4. ア:正  イ:誤  ウ:誤

不適当

ア…不適切です。

イ…不適切です。

ウ…適切です。

選択肢5. ア:誤  イ:正  ウ:正

不適当

ア…適切です。

イ…適切です。

ウ…不適切です。

選択肢6. ア:誤  イ:正  ウ:誤

適当

ア…適切です。

イ…適切です。

ウ…適切です。

選択肢7. ア:誤  イ:誤  ウ:正

不適当

ア…適切です。

イ…不適切です。

ウ…不適切です。

選択肢8. ア:誤  イ:誤  ウ:誤

不適当

ア…適切です。

イ…不適切です。

ウ…適切です。

まとめ

世界の宗教や思想、その実践についての重要な用語や内容について理解しておきましょう。

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