大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問19 (<旧課程>現代社会(第3問) 問6)
問題文
また、ホシノさんは、日本の男女の就業状況についてインターネットで検索し、関連するデータを入手した。次のグラフ中の四つの折れ線は、性別・年齢階級別労働力率について、それぞれ1979年の女性、1999年の女性、2019年の女性、2019年の男性のデータを示したものである。グラフ中のA~Dのうち2019年の女性の年齢階級別労働力率を表す折れ線として最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問19(<旧課程>現代社会(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
また、ホシノさんは、日本の男女の就業状況についてインターネットで検索し、関連するデータを入手した。次のグラフ中の四つの折れ線は、性別・年齢階級別労働力率について、それぞれ1979年の女性、1999年の女性、2019年の女性、2019年の男性のデータを示したものである。グラフ中のA~Dのうち2019年の女性の年齢階級別労働力率を表す折れ線として最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。
- A
- B
- C
- D
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題では、年代・男女別の労働力率の変化についての理解が問われています。
誤りです。
2019年の男性の労働率を表すグラフです。
正しいです。
まず押さえておきたいポイントとして、女性は一般的に妊娠出産を迎える30代前後に一度労働力率が低下し、育児が落ち着いた頃に再び働き出す傾向にあるため、グラフがアルファベットのMに似た形になります。これを「M字カーブ」と言います。
一方、男性は、30代前後に労働力率が低下する傾向がほとんど見られません。
これを踏まえてグラフを見返すと、■Aは<M字になっていない>ことから、男性の労働力率を表すグラフであると判断できます。
男性は2019年のデータしかないので、■A=2019年男性と特定できます。
次に、M字カーブは、男女雇用機会均等法の施行などにより、近年では過去に比べて浅くなっていることが特徴です。
よって、カーブの谷の浅さの順に新しいデータと判断でき、以下のようになります。
◆B=2019年女性(谷が浅く、緩やかなM字)
×C=1999年女性(谷が浅く、緩やかなM字)
●D=1979年女性(谷がやや深め)
したがって、2019年の女性の労働力率を表すブラフは、Bが正解です。
誤りです。
1999年の女性の労働率を表すグラフです。
誤りです。
1979年の女性の労働率を表すグラフです。
女性の労働力率のグラフは、出産育児期に一時的に離職するため「M字カーブ」の形をしているが、近年は「緩やかなM字型」になりつつあることがポイントでした。
近年はM字カーブが解消されているものの、完全に解消されたとは言えず、非正規雇用や男女間の賃金格差など、その他の就労問題も含めて、女性が直面する課題は依然として残っています。
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02
就業状況に関する問題です。
女性の就業状況のグラフは、30~40代に出産・育児で離職することから30~40代で落ち込み、再び上昇するというM字カーブを描くことが特徴です。
近年では出産年齢の高齢化や子供を持っても働き続ける人が増えたことから、M字カーブの谷部分がゆるやかになり、後ろにずれています。
誤りです。
M字カーブが見られないので、男性のグラフになります。
正しいです。
M字カーブの谷がもっともゆるやかなので、2019年の女性のグラフです。
誤りです。
M字カーブの谷が二番目にゆるやかなので、1999年の女性のグラフです。
誤りです。
M字カーブの谷がもっとも急なので、1979年の女性のグラフです。
M字カーブと、その変化についてしっかりと押さえておきましょう。
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