大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問48 (公共,政治・経済(第5問) 問2)
問題文
X:日本では、今後、少子高齢化と(a)人口減少がますます進んでいくね。現役世代の人口が減少すれば労働力不足も生じるんじゃないかな。この問題にどのように対処していけばいいんだろう。
Y:いろいろな対策が考えられるけど、私は、(b)女性の就業を促進することが重要だと思うな。たとえば、男女にかかわらず育児休業の取得を推進するなど、子育てと仕事の両立をもっと支援することが必要じゃないかな。日本は、ヨーロッパの先進国と比べて、(c)社会支出の中で子育て世代に対する支出の割合が小さいといわれているからね。少子化問題の対策にもなるかもしれないよ。
X:その通りだけど、女性の就業の問題は人権の観点からも考える必要があるね。たとえば、社会における(d)ジェンダー平等の実現も、だれもが働きやすい環境を整備する上で重要だと思うな。
Y:少子高齢化が進めば社会保障制度を維持するのも難しくなるね。公的年金の受給額の減額も考える必要があるのかな。
X:ただ、公的年金の受給額や介護保険サービスを抑制すると、安心して老後を過ごせないし、生活に困る人が増えるんじゃないかな。
Y:日本国憲法は(e)生存権を保障して、社会福祉の向上と増進を国に義務づけているから、その理念も踏まえて、多くの人が納得できる制度を構築する必要があるね。そのためにも、さまざまな世代が積極的に(f)政治参加をする必要があると思うな。
下線部(b)に関連して、生徒Xと生徒Yは、次の資料1と資料2をみながら、女性の働き方について話し合っている。後の会話文中の空欄( ア )・( イ )に当てはまる記述の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
X:日本では、女性の20歳代後半から30歳代の就業率が周辺の年代と比べて低くなるM字カーブは解消してきているのかな。
Y:資料1をみると、2017年にはその年代の女性の就業率も70%に達しているね。
X:たしかに2017年にはM字カーブがある程度解消しているようにみえるけど、( ア )。正規雇用と非正規雇用とでは待遇に差があるから、出産や子育てを経験しても正規の職員・従業員として働き続けることができるような政策が必要じゃないかな。
Y:そうだね。だけど、資料2をみると、( イ )ことも重要だと思うな。
( ア )に当てはまる記述
a 1987年に比べて上昇しているのは、非正規の職員・従業員での就業率で、正規の職員・従業員での就業率は低下しているね
b 正規の職員・従業員での就業率は、20歳代後半で最も高くなり、それ以降は年齢階級が上がるに従って低下しているね
( イ )に当てはまる記述
c 女性が非正規の職員・従業員を選択した理由として最も多いのは、「正規の職員・従業員の仕事がないから」だから、企業が、正規の職員・従業員の雇用を拡大する
d 女性が非正規の職員・従業員を選択した理由として最も多いのは、「自分の都合のよい時間に働きたいから」だから、企業が、勤務地や勤務時間を限定して雇用する「限定正社員制度」の導入を進める
e 女性が非正規の職員・従業員を選択した理由として最も多いのは、「自分の都合のよい時間に働きたいから」だから、企業が、高所得の専門職に労働時間の上限規制を適用しない「高度プロフェッショナル制度」での雇用を拡大する
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問48(公共,政治・経済(第5問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
X:日本では、今後、少子高齢化と(a)人口減少がますます進んでいくね。現役世代の人口が減少すれば労働力不足も生じるんじゃないかな。この問題にどのように対処していけばいいんだろう。
Y:いろいろな対策が考えられるけど、私は、(b)女性の就業を促進することが重要だと思うな。たとえば、男女にかかわらず育児休業の取得を推進するなど、子育てと仕事の両立をもっと支援することが必要じゃないかな。日本は、ヨーロッパの先進国と比べて、(c)社会支出の中で子育て世代に対する支出の割合が小さいといわれているからね。少子化問題の対策にもなるかもしれないよ。
X:その通りだけど、女性の就業の問題は人権の観点からも考える必要があるね。たとえば、社会における(d)ジェンダー平等の実現も、だれもが働きやすい環境を整備する上で重要だと思うな。
Y:少子高齢化が進めば社会保障制度を維持するのも難しくなるね。公的年金の受給額の減額も考える必要があるのかな。
X:ただ、公的年金の受給額や介護保険サービスを抑制すると、安心して老後を過ごせないし、生活に困る人が増えるんじゃないかな。
Y:日本国憲法は(e)生存権を保障して、社会福祉の向上と増進を国に義務づけているから、その理念も踏まえて、多くの人が納得できる制度を構築する必要があるね。そのためにも、さまざまな世代が積極的に(f)政治参加をする必要があると思うな。
下線部(b)に関連して、生徒Xと生徒Yは、次の資料1と資料2をみながら、女性の働き方について話し合っている。後の会話文中の空欄( ア )・( イ )に当てはまる記述の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
X:日本では、女性の20歳代後半から30歳代の就業率が周辺の年代と比べて低くなるM字カーブは解消してきているのかな。
Y:資料1をみると、2017年にはその年代の女性の就業率も70%に達しているね。
X:たしかに2017年にはM字カーブがある程度解消しているようにみえるけど、( ア )。正規雇用と非正規雇用とでは待遇に差があるから、出産や子育てを経験しても正規の職員・従業員として働き続けることができるような政策が必要じゃないかな。
Y:そうだね。だけど、資料2をみると、( イ )ことも重要だと思うな。
( ア )に当てはまる記述
a 1987年に比べて上昇しているのは、非正規の職員・従業員での就業率で、正規の職員・従業員での就業率は低下しているね
b 正規の職員・従業員での就業率は、20歳代後半で最も高くなり、それ以降は年齢階級が上がるに従って低下しているね
( イ )に当てはまる記述
c 女性が非正規の職員・従業員を選択した理由として最も多いのは、「正規の職員・従業員の仕事がないから」だから、企業が、正規の職員・従業員の雇用を拡大する
d 女性が非正規の職員・従業員を選択した理由として最も多いのは、「自分の都合のよい時間に働きたいから」だから、企業が、勤務地や勤務時間を限定して雇用する「限定正社員制度」の導入を進める
e 女性が非正規の職員・従業員を選択した理由として最も多いのは、「自分の都合のよい時間に働きたいから」だから、企業が、高所得の専門職に労働時間の上限規制を適用しない「高度プロフェッショナル制度」での雇用を拡大する
- ア ― a イ ― c
- ア ― a イ ― d
- ア ― a イ ― e
- ア ― b イ ― c
- ア ― b イ ― d
- ア ― b イ ― e
正解!素晴らしいです
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