大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問1 (公共,倫理(第3問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問1(公共,倫理(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

次の場面1の会話文を読み、後の問いに答えよ。

場面1  生徒Aと生徒Bが、文化祭の後片付けをしながら次の会話をしている。

A:クラスの出し物もうまくいったし、文化祭は楽しかったね。
B:そうだね。クラスの出し物のことで自分たちの意見が通らなかったときは悔しかったけれど、実際にやってみると楽しかった。やっぱり、やりたいことを好きなようにやることだけが幸せじゃないんだなって思ったよ。(a)幸せになるためにはどうすればよいのかって、考えさせられた。
A:そうだね。私は、自分が道徳的によい人間であれば、幸せになれると思っている。だけど、それ以外にもいろいろな考えがあるよね。
B:倫理の授業で(b)様々な宗教の戒律について学んだけど、戒律や宗教的な教えを実践することで救済が与えられたり、解脱に至ることができたりというように、何かに従うことが幸せにつながるという考え方もあるよね。
A:確かにそうだよね。宗教では、戒律に従うことが大切ってことなのかな。イエスは(c)律法を形だけ守るような生き方を批判していたよね。
B:言われたことを形だけ行っていればいいということじゃなくて、どういう理由でそれを行うかが大切ってこと?
A:どうだろう。今度一緒に調べてみようか。

下線部(a)に関連して、幸福の実現についての古代ギリシア思想の説明として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • アリストテレスが、「起きたことは善いか悪いかわからないのだから、判断を停止せよ」と言うのは、観想的生活を実現するためだった。
  • 懐疑派が、「起きたことは善いか悪いかわからないのだから、判断を停止せよ」と言うのは、心の平静を得るためだった。
  • ストア派が、「自然の摂理である神を信頼し、思い煩うべきではない」と言うのは、アパテイアのために理性に背くべき場合があるからである。
  • エピクロスが、「自然の摂理である神を信頼し、思い煩うべきではない」と言うのは、快楽は至る所に見つかるからである。

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この過去問の解説 (1件)

01

幸福の実現についての古代ギリシア思想の知識を問われている問題です。

選択肢1. アリストテレスが、「起きたことは善いか悪いかわからないのだから、判断を停止せよ」と言うのは、観想的生活を実現するためだった。

不適当です。
 

アリストテレスは、「万学の祖」と称される西洋最大の哲学者の一人です。
 

観想的生活とは、アリストテレスが理想とした、

学問的・理論的に物事を考え、本質をつかもうとする知的な生活のことです。
 

アリストテレスは

「起きたことは善いか悪いかわからないのだから、判断を停止せよ」

とは言っていません。
 

選択肢2. 懐疑派が、「起きたことは善いか悪いかわからないのだから、判断を停止せよ」と言うのは、心の平静を得るためだった。

適当です。
 

懐疑派とは、

判断を保留することで、誤った判断に基づく心の乱れから解放され、

心の平静を得ようとした哲学者たちのことです。
 

選択肢3. ストア派が、「自然の摂理である神を信頼し、思い煩うべきではない」と言うのは、アパテイアのために理性に背くべき場合があるからである。

不適当です。
 

ストア派とは、

理性に従って生き、感情に流されず心の平静を得ようとした哲学者たちのことです。
 

アパテイアとは、ストア派が理想とした、

外部の出来事に動じない、平静で安定した精神状態のことです。
 

従って「理性に背くべき場合がある」というのは誤りです。
 

選択肢4. エピクロスが、「自然の摂理である神を信頼し、思い煩うべきではない」と言うのは、快楽は至る所に見つかるからである。

不適当です。
 

エピクロスとは、

快楽主義などで知られる古代ギリシアの哲学者です。
 

アタラクシア(心の平静)という、

苦痛や心の不安がない穏やかな状態を最高の快楽とし、

それを追求する生き方を説きました。
 

エピクロスにとっての神は、

人間の運命に干渉せず、人間が恐れるべき存在ではないとしていました。
 

従って「自然の摂理である神を信頼し、思い煩うべきではない」というのは誤りです。
 

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