大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問54 (公共,政治・経済(第6問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問54(公共,政治・経済(第6問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xと生徒Yは、「経済を活性化させるための企業の新規参入の促進」というテーマで探究を行い、授業で発表することになった。次の図は、探究の概要を示したものである。これに関して、後の問いに答えよ。

生徒Xは、経済の仕組みに関心をもっていろいろな本を読む中で、下線部(c)に関連する記述をみつけ、生徒Yとイノベーションについて話し合っている。次の会話文中の空欄( ア )~( ウ )に当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

X:人口に関する本を読んでいたらイノベーションの話が出てきたよ。イノベーションが経済成長の源泉になっているんだね。そして経済成長の指標には実質GDP(国内総生産)が使われることが多いけど、仮に人口が減少し実質GDPが伸び悩む状況の下でも、( ア )考えると、イノベーションによる生産性の上昇があれば生活水準を高めることは可能だとわかると書いてあったよ。イノベーションを担うのは主に企業だから、企業の活動にはなるべく制約をかけず、新しい発想をもった企業が参入できることが必要なのではないかな。
Y:でも、自由な経済活動は必ずしもよいことばかりではないと思うよ。アイデアやデザインなどの知的財産権の保護を( イ )すぎると、せっかくのアイデアなどを勝手に使われてしまうね。逆に保護を( ウ )すぎると、アイデアなどを新しい研究開発に利用できなくなったり、高額の使用料を求められることになったりするね。結局どちらもイノベーションを妨げる要因となるかもしれないよ。
X:なるほど、健全な経済活動の維持発展には企業の行動をバランスよく規制することも重要なんだね。
Y:そのための司法や行政の役割も調べてみよう。
問題文の画像
  • ア:一人当たりで  イ:強め  ウ:弱め
  • ア:一人当たりで  イ:弱め  ウ:強め
  • ア:固定資本減耗を控除して  イ:強め  ウ:弱め
  • ア:固定資本減耗を控除して  イ:弱め  ウ:強め

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この過去問の解説 (2件)

01

イノベーションとは、

新しいアイデアや技術から全く新しい価値を創造し、

社会に大きな変化をもたらす「改革」のことです。

 

 

ア:一人当たりで  
GDP(国内総生産)は、

国内で生産されたモノやサービスの総額で、国の経済活動状況を示します。
 

1人あたりGDPは、

GDPを人口で割ったもので、国民一人あたりの豊かさを示します。

 

仮に人口が減少し実質GDPが伸び悩む状況の下でも、一人当たりで考えると、

イノベーションによる生産性の上昇があれば生活水準を高めることは可能だとわかります。

 

 

固定資本減耗とは、資産価値の減少分のことです。
GDPから固定資本減耗を控除するとNDP(国内純生産)になります。
この状況下での生活水準には関係ありません。

 

 

イ:弱め  
知的財産権とは、

知的創造活動によって生み出されたものを、

創作した人の財産として保護する権利のことです。
 

知的財産権の保護を弱めすぎると、

せっかくのアイデアなどを勝手に使われてしまいます。

 

 

ウ:強め
知的財産権の保護を強めすぎると、

アイデアなどを新しい研究開発に利用できなくなったり、

高額の使用料を求められることになります。

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02

会話文に適切な文章を入れます。

 

ア:一人当たりで
「仮に人口が減少し実質GDPが伸び悩む状況の下でも、…イノベーションによる生産性の上昇があれば生活水準を高めることは可能」
とあり、人口の増減と実質GDPの伸び悩みに問わず生活水準の向上が考えられるものなので「一人当たりで」が入ります。

 

ちなみに固定資産減耗とは、老朽化などにより生産活動に関わる建造物や機械が失った価値のことです。

国民純生産(NNP)の計算などに使われます。


イ:弱め ウ:強め
イについては「せっかくのアイデアなどを勝手に使われてしまう」とあるので、財産権の保護を「弱め」すぎた場合です。


逆に、ウについては、「アイデアなどを新しい研究開発に利用できなくなったり、高額の使用料を求められることになったりする」とあるので、財産権の保護を「強め」すぎた場合です。


以上より、
 ア:一人当たりで  イ:弱め  ウ:強め
が解答です。

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