大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問20 (<旧課程>現代社会(第3問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問20(<旧課程>現代社会(第3問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のタカギさんとナカタさんは、現代社会の授業で近年の科学技術の進展と社会のあり方について学んだ。その後、そこにどのような課題があるのかをより掘り下げて考えたいと思い、夏休みの課題探究のテーマとした。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。

会話文
タカギ:再生医療の進展には、目覚ましいものがあるよね。例えば、ヒトの皮膚細胞から( ア )の生成に成功した山中伸弥さんが2012年にノーベル賞を受賞したよね。
ナカタ:うん、知ってるよ。( ア )は、( イ )つくられるんだよね。網膜の治療に使われるなど、実用化に向けた様々な研究が進められているんだって。今まで治療方法のなかった人のなかには希望をもてる人もいるよね。
タカギ:他にも、実用化はされていないけど、例えば、a 女性の卵子と( ア )由来の精子を体外で受精させて、その受精卵を女性の胎内に戻すことで出産が理論上可能なんだって。
ナカタ:体外受精をはじめとする生殖補助医療の利用は、b 子どもが欲しいけれど授からない場合などには確かに様々なメリットがありそうだね。
タカギ:一方で、生殖補助医療をはじめとするc 科学技術の進展によって、今までの法制度を再考することが必要みたいだよ。例えば、夫婦以外の第三者の精子や卵子を使用して出産する場合、その子どもにとっての法的な親が誰になるのかを決める必要があるんだって。
ナカタ:このような背景もあって、d 国会で議論されているらしいよ。

下線部dに関して、日本の国会または国会議員についての記述として最も適当なものを、次の回答選択肢のうちから一つ選べ。
  • 衆議院で可決された法律案が参議院で否決されたとしても、衆議院が出席議員の過半数でもう一度可決すれば、その法律案は成立する。
  • 内閣不信任を決議することができるのは、参議院に限られている。
  • 国会議員は、法律の定める場合を除き、国会の会期中には逮捕されない。
  • 国会議員は、免責特権により、議院で行った演説について院内で責任を問われない。

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この過去問の解説 (3件)

01

日本の国会、国会議員についての問題です。

選択肢をよく読みましょう。

選択肢1. 衆議院で可決された法律案が参議院で否決されたとしても、衆議院が出席議員の過半数でもう一度可決すれば、その法律案は成立する。

誤りです。
過半数ではなく、3分の2以上です。

 

日本国憲法 第59条の2
 衆議院で可決し、参議院で否決した法律案は、衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決したときは、法律となる。
 

選択肢2. 内閣不信任を決議することができるのは、参議院に限られている。

誤りです。
参議院ではなく、衆議院に限られています。

 

日本国憲法 第69条
 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、10日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。
 

選択肢3. 国会議員は、法律の定める場合を除き、国会の会期中には逮捕されない。

正しいです。

 

日本国憲法 第50条
 両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない。
 

選択肢4. 国会議員は、免責特権により、議院で行った演説について院内で責任を問われない。

誤りです。
院内ではなく、院外で責任を問われません。

 

日本国憲法 第51条
 両議院の議員は、議院で行った演説、討論又は表決について、院外で責任を問われない。

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02

国会に関する問題です。国会議員の特権と衆議院の優越に関する内容をまとめておきましょう。

 

【➀国会議員の特権】

不逮捕特権:会期中は原則逮捕されない

→現行犯や所属している院の許諾があった場合は逮捕出来ます。

免責特権:院内の発言について院外で責任を問われない

・歳費特権:法律で定めた給与を受ける

 

【➁衆議院の優越

法律案の議決

→参議院が法律案を否決しても、衆議院が出席議員の3分の2以上の賛成で再可決すれば成立します。

・予算の議決

条約の承認

内閣総理大臣の指名

→この3つ(予算、条約、内閣総理大臣)において衆議院と参議院の議決が異なった場合、両院協議会が開かれますが、ここでも意見が不一致の場合は、衆議院の議決が国会の議決とみなされます。

※この他、衆議院には、予算先議権内閣不信任決議権があります。

 

これを基にして選択肢を見ていきます。

選択肢1. 衆議院で可決された法律案が参議院で否決されたとしても、衆議院が出席議員の過半数でもう一度可決すれば、その法律案は成立する。

間違った文章です。

参議院が法律案を否決しても、衆議院が出席議員の3分の2以上の賛成で再可決すれば成立します。過半数というのが間違いです。

選択肢2. 内閣不信任を決議することができるのは、参議院に限られている。

間違った文章です。

内閣不信任決議権を持つのは衆議院です。

選択肢3. 国会議員は、法律の定める場合を除き、国会の会期中には逮捕されない。

正しい文章です。

国会議員の不逮捕特権についての記述です。

選択肢4. 国会議員は、免責特権により、議院で行った演説について院内で責任を問われない。

間違った文章です。

免責特権は、院内の発言について院外で責任を問われないというものです。

まとめ

政治経済にも出題されるような、国会に関する問題でした。最低限ですが、中学校くらいで習った内容に関しては覚えておくようにしましょう。

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03

国会と国会議員に関する問題です。

選択肢1. 衆議院で可決された法律案が参議院で否決されたとしても、衆議院が出席議員の過半数でもう一度可決すれば、その法律案は成立する。

誤りです。

衆議院で可決された法律案が参議院で否決された場合、

衆議院が出席議員の3分の2以上の多数で再可決した場合に限り、

その法律案は成立します。

これは、衆議院の優越の1つです。

選択肢2. 内閣不信任を決議することができるのは、参議院に限られている。

誤りです。

内閣不信任決議を決議できるのは衆議院に限られています。

衆議院の優越の1つです。

選択肢3. 国会議員は、法律の定める場合を除き、国会の会期中には逮捕されない。

正しいです。

国会議員は、原則として国会の会期中には逮捕されません。

ただし、現行犯逮捕や、国会の同意を得て逮捕される場合は例外です。

これを不逮捕特権と言います。

国会が他の権力から独立して活動できるようにするための制度です。

選択肢4. 国会議員は、免責特権により、議院で行った演説について院内で責任を問われない。

誤りです。

免責特権により、国会議員は議院で行った演説について

院外で責任を問われないことになっています。

これは言論の自由を保障するための制度です。

ただし、院内で責任を問われる(懲罰の対象となる)ことはあります。

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