大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問82 (<旧課程>政治・経済(第3問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問82(<旧課程>政治・経済(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xと生徒Yが通う学校で、大学教員による「経済成長とグローバル化」と題された出張講義が開かれた。次に示したのは、講義中に配布された資料の目次である。これに関して、後の問いに答えよ。

経済成長とグローバル化
1.経済活動と市場
〇経済活動と生み出されるa付加価値
bGDP(国内総生産)の分配
〇市場メカニズムと資源配分の最適化
c市場の失敗
2.経済成長と社会
〇経済成長とd物価
〇高度成長期とe公害問題
f景気循環と暮らし
〇持続的成長のための課題
3.グローバル化する経済
〇国内の生産構造とg貿易
〇貿易によるh国内市場への影響
〇国境をこえた労働力や資本の移動
〇公害問題の対応から環境問題の対応へ
〇持続可能な社会の構築のために

生徒Xと生徒Yは、下線部bについて講義で学んだことを確認し合っている。次の会話文中の空欄アには後の語句aかb、空欄イには後の語句cかd、空欄ウには後の記述eかfのいずれかが当てはまる。空欄ア〜ウに当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

X:GDPは一国の経済活動の規模を表す指標だね。
Y:そうだね。GDPに海外からの純所得を加え、固定資本減耗を除き、そこからさらに間接税を差し引き、補助金を加えた額は( ア )と呼ばれるよ。( ア )は一国経済の中でどのように分配されるのかな。
X:生産に貢献した者に分配されるんだよ。分配された総額が、どのように( イ )に充てられたかという点も興味深いね。
Y:確かにそうだね。生産面からみた総額と、分配面からみた総額と、( イ )面からみた総額とは、それぞれの大きさを比較するとどれが一番大きいのだろうか。
X:もちろん、( ウ )よ。

アに当てはまる語句
a  GNI(国民総所得)
b  NI(国民所得)

イに当てはまる語句
c  支出
d  投資

ウに当てはまる記述
e  生産面からみた総額が一番大きい
f  どの面からみた総額もすべて等しい
  • ア ― a  イ ― c  ウ ― e
  • ア ― a  イ ― c  ウ ― f
  • ア ― a  イ ― d  ウ ― e
  • ア ― a  イ ― d  ウ ― f
  • ア ― b  イ ― c  ウ ― e
  • ア ― b  イ ― c  ウ ― f
  • ア ― b  イ ― d  ウ ― e
  • ア ― b  イ ― d  ウ ― f

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この過去問の解説 (3件)

01

国家の経済規模を図る指標と、三面等価の原則に関する問題です。
 

国家の経済規模を図る代表的な指標として以下のようなものがあります。
 

GNI(国民総所得)=GDP+海外からの純所得

NNP(国民純生産)=GNI-固定資本減耗

NI(国民所得)=NNP-間接税+補助金
 

三面等価の原則とは、生産面、分配面、支出面の三つの面から見たGDPは等しいという原則です。
 

〇空欄(ア):正答(b)「NI(国民所得)」

 

NI(国民所得)は、GNIから固定資本減耗を除き、間接税を差し引き、補助金を加えた額です。

 

〇空欄(イ):正答(c)「支出」

〇空欄(ウ):正答(f)「どの面からみた総額もすべて等しい」

 

GDPは、生産面、分配面、支出面の三つの面から見た総額が等しいです。

これを三面等価の原則といいます。

選択肢1. ア ― a  イ ― c  ウ ― e

「ア ― a」、「ウ ― e」が誤りです。

選択肢2. ア ― a  イ ― c  ウ ― f

「ア ― a」が誤りです。

選択肢3. ア ― a  イ ― d  ウ ― e

「ア ― a」、「イ ― d」、「ウ ― e」が誤りです。

選択肢4. ア ― a  イ ― d  ウ ― f

「ア ― a」、「イ ― d」が誤りです。

選択肢5. ア ― b  イ ― c  ウ ― e

「ウ ― e」が誤りです。

選択肢6. ア ― b  イ ― c  ウ ― f

正答です。

選択肢7. ア ― b  イ ― d  ウ ― e

「イ ― d」、「ウ ― e」が誤りです。

選択肢8. ア ― b  イ ― d  ウ ― f

「イ ― d」が誤りです。

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02

三面等価の原則の問題です。

選択肢1. ア ― a  イ ― c  ウ ― e

適切な選択肢ではありません。

選択肢2. ア ― a  イ ― c  ウ ― f

適切な選択肢ではありません。

選択肢3. ア ― a  イ ― d  ウ ― e

適切な選択肢ではありません。

選択肢4. ア ― a  イ ― d  ウ ― f

適切な選択肢ではありません。

選択肢5. ア ― b  イ ― c  ウ ― e

適切な選択肢ではありません。

選択肢6. ア ― b  イ ― c  ウ ― f

適切な選択肢です。

アGDP+海外からの純所得=GNP(国民総生産)。

GNP−固定資本減耗=NNP(国民純生産)

NNP−(間接税−補助金)=NI(国民所得)です。

イ・ウ生産面、分配面、支出面の3つの面から見た総額は必ず等しいです。これを三面等価の原則と言います。

選択肢7. ア ― b  イ ― d  ウ ― e

適切な選択肢ではありません。

選択肢8. ア ― b  イ ― d  ウ ― f

適切な選択肢ではありません。

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03

前問から続く内容と三面等価の原則を覚えていれば、難なく解答することができます。

簡単におさらいしましょう。

 

【ポイント➀:国民所得について】

国内総生産(GDP)=国内における総生産額-中間生産物(額)

※中間生産物(額)とは、生産するのにかかった原材料代などのこと。

国民総生産(GNP、GNI)=GDP+海外からの純所得

※GNP(国民総生産)はGNI(国民総所得)という指標に変更されています。

国民純生産(NNP)=GNP-減価償却費(固定資本減耗分)

※減価償却費(固定資本減耗分)とは、生産設備の修理や買い替えのための準備金のこと。

国民所得(NI)=NNP-間接税+補助金

 

【ポイント➁:三面等価の原則について】

国民所得(=1年間で新たに生産された付加価値)は、以下の3つの観点から見ることができます。

生産国民所得(第一次、第二次、第三次産業)

分配国民所得(賃金、地代、利潤など)

支出国民所得(消費、投資など)

これらは、国民所得が誰によって生産されどのように分配されどうやって支出されたか、それぞれの観点から見たものです。

当然ですが、違う観点から見ているだけで、どれも総額は等しくなります。これを三面等価の原則と言います。

 

これらの知識を押えていれば、空欄に入る解答は順に、

NI(国民所得)、支出、どの面からみた総額もすべて等しい】となります。

該当する選択肢を選んで下さい。

まとめ

このあたりの内容は少しゴチャゴチャしていて覚えづらいですが、解説部分の内容は最低限押えておきましょう。

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