大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問77 (<旧課程>政治・経済(第2問) 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問77(<旧課程>政治・経済(第2問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xは、生徒Yと一緒に「政治・経済」の授業を振り返りながら、学習したことを次のようにノートに整理した。これに関して、後の問いに答えよ。

Ⅰ 日本の地域社会と行政サービスの現状と課題
a都市の過密化と地方の過疎化が進行している。
b地方財政は長年にわたって困難に直面している。
〇地域社会の課題を解決し、c地域再生を進めようとしている事例もみられる。
Ⅱ グローバル化と日本の産業構造の変化
〇1990年代以降、グローバル化が進展し、さまざまな分野でd市場における競争が激しくなっている。
〇世界のe外国為替の取引高が増加している。
〇日本において、第次産業の就業人口が拡大している。
〇日本でもf環境保護に向けた取組みが広まっている。
Ⅲ 日本の財政金融政策と国民経済全体に関する疑問
〇日本銀行のg国債保有高が急増しているのはなぜか。
〇家計貯蓄率が低下しているのはなぜか。
h国内総生産が伸びないのはなぜか。
〇労働分配率が低下傾向なのはなぜか。

下線部fに関連して、生徒Xは、地域におけるリサイクルの状況を考える上で、リサイクル率(再資源化個数÷販売個数)という指標を利用できることを学んだ。そこでXは、この指標を用いて、地域Aと地域Bの二つの地域だけから構成されるある国における、ある商品の「基準年」と「基準年の5年後」のリサイクルの状況を考え、次の表を作成した。表は、各年における地域Aと地域Bでの商品のリサイクル率を示している。ただし、商品が販売される地域と再資源化される地域は同一であるものとする。リサイクル率の増加をもってリサイクルが活発化したと評価するとき、地域A、地域B、国全体のうちリサイクルが活発化しているものはどれか。当てはまるものをすべて選び、その組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 地域A
  • 地域B
  • 国全体
  • 地域Aと地域B
  • 地域Aと国全体
  • 地域Bと国全体
  • 地域Aと地域Bと国全体

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

リサイクル率=再資源化個数÷販売個数で求められます。

 

地域A基準年のリサイクル率=160/400×100=40%
地域A基準年の5年後のリサイクル率=250/500×100=50%

リサイクル率が増加しているので、地域Aはリサイクルが活発化したと評価できます。

 

地域B基準年のリサイクル率=10/100×100=10%
地域B基準年の5年後のリサイクル率=60/500×100=12%

リサイクル率が増加しているので、地域Bはリサイクルが活発化したと評価できます。

 

国全体基準年のリサイクル率=(160+10)/(400+100)×100=34%
国全体基準年の5年後のリサイクル率=(250+60)/(500+500)×100=31%

リサイクル率が減少しているので、国全体ではリサイクルは活発化していません。
 

参考になった数0

02

正解は「地域Aと地域B」です。

以下、解説になります。

選択肢1. 地域A

B地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が2パーセント向上しています。
そのため、いずれの地域も、リサイクル率が向上しているといえます。

選択肢2. 地域B

A地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が10パーセント向上しています。
そのため、いずれの地域も、リサイクル率が向上しているといえます。

選択肢3. 国全体

A地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が10パーセント向上しています。
B地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が2パーセント向上しています。
そのため、いずれの地域も、リサイクル率が向上しているといえます。

選択肢4. 地域Aと地域B

正解は、この肢です。

A地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が10パーセント向上しています。
B地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が2パーセント向上しています。
そのため、いずれの地域も、リサイクル率が向上しているといえます。

選択肢5. 地域Aと国全体

A地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が10パーセント向上しています。
そのため、国ではなく、地域単位で向上しているといえます。

選択肢6. 地域Bと国全体

B地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が2パーセント向上しています。そのため、地域Bは正解です。
しかし、向上しているのは、地域単位であり、国ではありません。

選択肢7. 地域Aと地域Bと国全体

A地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が10パーセント向上しています。
B地域では、基準年から5年後にかけて、リサイクル率が2パーセント向上しています。
そのため、いずれの地域も、リサイクル率が向上しているといえます。

したがって、国全体が向上しているわけではありません。

まとめ

本問は、リサイクル率を求める際に計算を要します。

難易度の高い計算ではないため、ミスのないように正確に計算しましょう。

参考になった数0

03

リサイクル率の計算問題です。文章は長いですが落ち着いて読み進めましょう。

選択肢1. 地域A

適切な選択肢ではありません。

選択肢2. 地域B

適切な選択肢ではありません。

選択肢3. 国全体

適切な選択肢ではありません。

選択肢4. 地域Aと地域B

地域Aは基準年が160÷400×100=40%、5年後が250÷500×100=50%

地域Bは同様に基準年が10÷100×100=10%、5年後が60÷500×100=12%

国全体は(160+10)÷(400+100)×100=34%、5年後は(250+60)÷(500+500)×100=31%

よって基準前後でA、Bはリサイクル率が上昇しています。

選択肢5. 地域Aと国全体

適切な選択肢ではありません。

選択肢6. 地域Bと国全体

適切な選択肢ではありません。

選択肢7. 地域Aと地域Bと国全体

適切な選択肢ではありません。

参考になった数0