大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問12 (<旧課程>現代社会(第2問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問12(<旧課程>現代社会(第2問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

サトウさんは、大学のオープンキャンパスで、憲法の模擬授業に参加した。まず先生は、基本的人権には様々なものがあり、今なお発展し続けていることを説明した。そして、基本的人権を保障する主なあり方として、人権が法律により制限された場合に裁判所がその法律の合憲性を審査したり、国会が法律によって人権を具体化したりすることがあると述べた。サトウさんたち参加者は、これに関連する様々な問題について議論した。
次の問いに答えよ。

サトウさんたちは、基本的人権に関わる法律がどのように作られているのかを調べた。国会における法律制定の手続きやそれに関わる組織に関する記述として最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
  • 法律案は、衆議院に先に提出しなければならない。
  • 衆議院と参議院には、常任委員会と、必要に応じて特別委員会が設置される。
  • 利害関係者や学識経験者などから意見を聴くための公聴会は、衆議院と参議院の本会議において開催される。
  • 関係省庁の官僚が、法律案の作成に関与することはない。

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この過去問の解説 (2件)

01

法律は、

「法律案の提出」→「国会での審議」→「両院での可決・成立」

を経て公布されます。

選択肢1. 法律案は、衆議院に先に提出しなければならない。

不適当です。
 

法律案は、衆議院・参議院のどちらにも提出することができます。


国会議員が法律案を提出する場合は自身の所属する議院の議長に、
内閣が法律案を提出する場合は内閣総理大臣から衆議院または参議院どちらか一方の議院の議長に提出します。
 

衆議院に先に提出しなければならないのは、予算案です。

選択肢2. 衆議院と参議院には、常任委員会と、必要に応じて特別委員会が設置される。

適当です。
 

常任委員会(法務委員会、財務委員会など)は、

衆議院と参議院にそれぞれ17ずつ設置されています。
 

特別委員会(災害対策特別委員会など)は、

各議院が特に必要があると認めた場合、議院の議決により設置することができます。

選択肢3. 利害関係者や学識経験者などから意見を聴くための公聴会は、衆議院と参議院の本会議において開催される。

不適当です。
 

公聴会は、本会議ではなく委員会において開催されます。

選択肢4. 関係省庁の官僚が、法律案の作成に関与することはない。

不適当です。
 

関係省庁の官僚は、法律案の作成に関与しています。


各省庁の官僚が法律案の原案を作成し、国会議員や内閣が法律案を作成・提出します。
 

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02

この問題では、法律が制定されるまでの基本的な流れについて押さえておく必要があります。

選択肢1. 法律案は、衆議院に先に提出しなければならない。

不適切

 

法律案について、内閣が法律案を提出する場合は、内閣総理大臣から衆議院または参議院のどちらか一方の議員の議長に提出することになっています。

選択肢2. 衆議院と参議院には、常任委員会と、必要に応じて特別委員会が設置される。

適切

 

常任委員会は常設の機関として設置され、会期ごとに各議員が必要としたときに、議員の議決で特別委員会が設置されます。

選択肢3. 利害関係者や学識経験者などから意見を聴くための公聴会は、衆議院と参議院の本会議において開催される。

不適切

 

公聴会が開かれるタイミングは、議員または内閣から議長に発議・提出され、本会議が開催される前に、利害関係者や学職経験者などから意見を聴くために開かれます。

選択肢4. 関係省庁の官僚が、法律案の作成に関与することはない。

不適切

 

官僚の主な仕事のひとつに、法案案や予算案の作成があります。

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