大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問10 (<旧課程>現代社会(第2問) 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問10(<旧課程>現代社会(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

サトウさんは、大学のオープンキャンパスで、憲法の模擬授業に参加した。まず先生は、基本的人権には様々なものがあり、今なお発展し続けていることを説明した。そして、基本的人権を保障する主なあり方として、人権が法律により制限された場合に裁判所がその法律の合憲性を審査したり、国会が法律によって人権を具体化したりすることがあると述べた。サトウさんたち参加者は、これに関連する様々な問題について議論した。
次の問いに答えよ。

先生は、「現在憲法で保障されている基本的人権の内容も、歴史のなかで拡充されてきました」と説明し、サトウさんたちはそれについて議論した。基本的人権の内容の発展に関する記述として最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
  • 社会権保障を重視する国家は、「夜警国家」と呼ばれた。
  • 環境権は、日本国憲法に明文で規定されている。
  • 自由権は、「国家による自由」とされる。
  • チャーチスト運動において、参政権の獲得・拡大が求められた。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

基本的人権とは、「自由権」「平等権」「社会権」「参政権」など、

人間が生まれながらにもっている基本的な権利のことです。
 

選択肢1. 社会権保障を重視する国家は、「夜警国家」と呼ばれた。

不適当です。 
 

社会権とは、生存権や教育を受ける権利、労働権などのことです。
社会権保障を重視する国家は、「福祉国家」と呼ばれています。


「夜警国家」とは、

国家の機能を安全保障や治安維持など最小限にとどめた自由主義国家のことです。

選択肢2. 環境権は、日本国憲法に明文で規定されている。

不適当です。
 

環境権とは、新しい人権の一つで、良好な環境の中で生活を営む権利のことです。
環境権は、日本国憲法に明文で規定されていません。
理由として、良好な環境の定義が不明確であることや、

日照権など他の既存の権利で保護されることなどが挙げられます。

選択肢3. 自由権は、「国家による自由」とされる。

不適当です。
 

自由権とは、原則として国家から制約も強制もされず、

自由に物事を考え、行動できる権利のことです。
自由権は、「国家からの自由」とされています。

選択肢4. チャーチスト運動において、参政権の獲得・拡大が求められた。

適当です。
 

チャーチスト運動とは、19世紀イギリスで起きた、

労働者階級が参政権の獲得・拡大などの政治的権利を求めた運動のことです。
参政権とは、選挙など、国民が政治に参加する権利のことです。

参考になった数0

02

この問題では、基本的人権について幅広く押さえておく必要があります。

選択肢1. 社会権保障を重視する国家は、「夜警国家」と呼ばれた。

不適切

 

夜警国家とは、国家の機能を最小限の夜警的な役割に限定した国家のことをいいます。

選択肢2. 環境権は、日本国憲法に明文で規定されている。

不適切

 

環境権は「新しい人権」として提唱されており、日本国憲法では明記されていません。

選択肢3. 自由権は、「国家による自由」とされる。

不適切

 

自由権とは、精神的自由権、経済的自由権、身体的自由権の3つに分類されます。

国家による自由は社会権のことを指します。

選択肢4. チャーチスト運動において、参政権の獲得・拡大が求められた。

適切

 

チャーチスト運動とは19世紀のイギリスで起きた政治活動であり、参政権の獲得・拡大を求めました。

参考になった数0