大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問47 (<旧課程>倫理(第3問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問47(<旧課程>倫理(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

以下を読み、後の問いに答えよ。なお、会話と問いのF、G、先生は各々全て同じ人物である。

次の会話は、「考えること」をテーマにした倫理の授業中に、ルネサンス期の「魔女狩り」の光景を描いた絵画をめぐって先生と高校生Fが交わしたものである。

先生:魔女狩りでは、国家とキリスト教会に一般の人々も数多く加わって、罪のない人々を魔女とみなし、この絵のように火刑に処するなどしました。
F:人間「再生」の時代と言われるa ルネサンス期にも、こんな側面があったのですね…。人々は、自分が間違っていると考えなかったのかな。
先生:そう、多くの人々が自分たちの判断に正当な根拠があるかを考えず、ある種の思考停止状態に陥って少数の人々を迫害したのが魔女狩りであったとすれば、同様なことは今日でも十分に起こり得るでしょう。
F:例えば、( a )ような場合ですね。考えることを止(や)めてしまったら、自分も現代版の魔女狩りに加担しかねない…。他人事(ひとごと)ではないなあ。

下線部aに関連して、ルネサンス期に活動したピコ・デラ・ミランドラの思想の説明として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 人間は、他の動物と同じように自由意志を持っているので、自己のあり方を自分で決めることができる。
  • 人間は、他の動物と同じように自由意志を持っていないので、自己のあり方を自分で決めることができない。
  • 人間は、他の動物と違い自由意志を持っているので、自己のあり方を自分で決めることができる。
  • 人間は、他の動物と違い自由意志を持っているとはいえ、自己のあり方を自分で決めることはできない。

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この過去問の解説 (3件)

01

ピコ・デラ・ミランドラルネサンス的人文主義の人物で、人間の尊厳自由意志を肯定しました。

人間だけが自己形成の自由を持つと主張しています。

選択肢1. 人間は、他の動物と同じように自由意志を持っているので、自己のあり方を自分で決めることができる。

不適当です。

ピコが自由意志を持つと主張した対象は人間だけです。

選択肢2. 人間は、他の動物と同じように自由意志を持っていないので、自己のあり方を自分で決めることができない。

不適当です。

人間は自由意志を持っていることを肯定したのがピコです。

選択肢3. 人間は、他の動物と違い自由意志を持っているので、自己のあり方を自分で決めることができる。

正答です。

ピコの思想に合致します。

選択肢4. 人間は、他の動物と違い自由意志を持っているとはいえ、自己のあり方を自分で決めることはできない。

不適当です。

ピコは自己のあり方を自分で決めることができると唱えています。

まとめ

ルネサンス時代の思想について一通り確認しておきましょう。

自由意志は最重要キーワードの一つです。

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02

ルネサンス期の思想家ピコ・デラ・ミランドラについての知識と理解が問われています。

ピコ・デラ・ミランドラは「人間は、自らの意志によって、神にも獣にもなりうる」と述べたとおり、

人間には自由意志があり、それによって自己のあり方を決めることができ、そこに人間の尊厳があると考えました。

選択肢1. 人間は、他の動物と同じように自由意志を持っているので、自己のあり方を自分で決めることができる。

誤りです。

「他の動物と同じように」とある点が不適切です。

ピコは、人間は動物とは異なり自由意志があり、自己決定できると考えていました。

選択肢2. 人間は、他の動物と同じように自由意志を持っていないので、自己のあり方を自分で決めることができない。

誤りです。

ピコは人間が自由意志を持つと考えていたので、「自由意志を持たない」とする記述は不適切です。

選択肢3. 人間は、他の動物と違い自由意志を持っているので、自己のあり方を自分で決めることができる。

正しいです。

人間は他の動物と異なり、自由意志をもって自己のあり方を選べる存在であるという点がピコの主張と一致しています。

選択肢4. 人間は、他の動物と違い自由意志を持っているとはいえ、自己のあり方を自分で決めることはできない。

誤りです。

ピコは人間には自由意志があり、自己のあり方を決定できると考えていたので、「自己のあり方を自分で決めることはできない」とする記述が不適切です。

自由意志と自己決定の関係を正しく捉えることがポイントです。

まとめ

ピコ・デラ・ミランドラはルネサンス期の代表的な思想家です。

自由意志を持って自己の在り方を選ぶことが人間の尊厳であると考えたピコの思想は、ルネサンスの時代精神を表しています。

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03

ルネサンス期の思想家であるピコ・デラ・ミランドラの思想についての問題です。

 

ピコ・デラ・ミランドラは、人間の尊厳と自由意志を強調しています。

自由意志とは神から与えられたものであり、自らの意志で自己を完成させていくことができるものです。他の動物には自由意志は与えられていないとされています。

この自由意志こそが人間の尊厳であると主張しています。

ルネサンス期を代表する思想です。

選択肢1. 人間は、他の動物と同じように自由意志を持っているので、自己のあり方を自分で決めることができる。

誤りです。

選択肢2. 人間は、他の動物と同じように自由意志を持っていないので、自己のあり方を自分で決めることができない。

誤りです。

選択肢3. 人間は、他の動物と違い自由意志を持っているので、自己のあり方を自分で決めることができる。

正しいです。

選択肢4. 人間は、他の動物と違い自由意志を持っているとはいえ、自己のあり方を自分で決めることはできない。

誤りです。

まとめ

ピコ・デラ・ミランドラの思想そのものを知らずとも、ルネサンス期の思想として適切なものを選べばよいです。

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