大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問74 (<旧課程>政治・経済(第2問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問74(<旧課程>政治・経済(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒X,生徒Y,生徒Zは、「政治・経済」の授業で「現代の法をめぐる課題」をテーマとして、発表することになった。話し合った結果、最初に全員で法の役割について考えた後に、人権保障の課題、司法制度の課題、議会制度の課題という三つのパートに分かれて、それぞれ関心のある事柄を深めることにした。次のノートは、発表の概要と担当についてまとめたものである。これに関して、後の問いに答えよ。

発表テーマ:現代の法をめぐる課題
〇 はじめに
 ・a 法の役割について考える
〇 人権保障の課題(Xが担当)
 ・b 基本的人権の保障は、どのように形成されたか
 ・どのようにして法の下の平等を確保すればよいか
  -c 障害者d 外国人を取り上げて考える
〇 司法制度の課題(Yが担当)
 ・e 司法制度改革によって、どのように司法は変わったのか
 ・司法制度の今後を考える
  -裁判員制度やf 死刑制度を取り上げて考える
〇 議会制度の課題(Zが担当)
 ・国会は、社会の変化にどのように対応しているか
  -農業やg 労働に関する法改正を取り上げて考える
 ・どのようにして選挙におけるh 投票率を高めるか

下線部cに関連して、生徒Xは、日本における障害者の権利について生徒Yと議論している。次の会話文中の空欄(ア)には後の記述aかb,空欄(イ)には後の記述cかdのいずれかが当てはまる。空欄ア・イに当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

X:障害を理由とした不利益な取扱いを禁止するだけで、障害者への平等を保障できるかな。( ア )という考え方によれば、より一層の機会を障害者に提供していく必要があるね。
Y:そうだね。それに、障害者への差別を解消するには、障害者がさまざまな場面で感じている不自由にも対応する必要があるよ。多くの社会制度や慣行が、障害のない者を前提にしているからね。
X:だから、障害者基本法は、それぞれの障害者が有する障害の特性に応じた配慮をして、障害者が日常生活や社会生活を送るときに障壁となるものを除去することを求めているよ。
Y:それが合理的配慮だといわれていて、その具体例としては、( イ )があるね。合理的配慮は、すべての人が障害の有無にかかわりなく共生する社会を作る上で大切なものといえるね。

アに当てはまる記述
a  すべての人々を属性によらず画一的に扱って形式的平等を確保する
b  人々の間にある格差の是正を積極的に図って実質的平等を確保する

イに当てはまる記述
c  職場における構成員の多様性を確保して活力のある職場を作るために、障害者を積極的に採用すること
d  周囲の物音に敏感で気が散って集中できないという障害のある人について、職場において静かな環境で作業に従事できるようにすること
  • ア ― a  イ ― c
  • ア ― a  イ ― d
  • ア ― b  イ ― c
  • ア ― b  イ ― d

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この過去問の解説 (3件)

01

「ア」はbが当てはまります。

形式的平等は「同じ扱いをする」ということなので、生まれた環境や障害の有無は考慮しません。

実質的平等は同じルールでは不利な人が出てしまうのを是正しようとすることです。

今回の問題のような障がい者に対する扱いのほか、貧困家庭向けの奨学金、議会で一定の議席を女性に割り当てる「クオータ制」なども実質的平等の例といえます。

「イ」はdが当てはまります。

cは障害者雇用促進法のことを指しています。

この法律では障がい者を雇用する「法定雇用率」が定められていて2024年4月以降は2.5%2026年7月以降は2.7%です。

dの「合理的配慮」は障害のある人が障害のない人と同じように働いたり学んだりできるように調整、支援を行うことです。

障害者差別解消法障害者雇用促進法で事業者に対して義務付けられています。

選択肢1. ア ― a  イ ― c

不適当です。

選択肢2. ア ― a  イ ― d

不適当です。

選択肢3. ア ― b  イ ― c

不適当です。

選択肢4. ア ― b  イ ― d

正答です。

まとめ

障害者差別解消法や障害者雇用促進法に関する知識がなくとも、文脈から判断することも可能といえます。

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02

障害者の権利に関する問題です。

選択肢1. ア ― a  イ ― c

適切な選択肢ではありません。

選択肢2. ア ― a  イ ― d

適切な選択肢ではありません。

選択肢3. ア ― b  イ ― c

適切な選択肢ではありません。

選択肢4. ア ― b  イ ― d

適切な選択肢です。aは機会を平等に与えることです。bは社会的に弱い立場にある人やマイノリティに対して機会を与えることを意味します。後半において、「すべての人が障害の有無にかかわりなく共生する社会」とあるので、障害者だけではない選択肢を選ぶと良いでしょう。

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03

【ア】

bが当てはまります。

a…形式的平等を確保すると、障害者に対しても、健常者と同じルールを適用することになります。

b…実質的平等は、障害者の社会的・物理的・制度的な障壁を取り除くことで、

健常者と同じように教育・就労・社会参加ができるようにすることが目的です。

 

【イ】

dが当てはまります。

c…障害者雇用促進法のことです。

d…令和3年に障害者差別解消法が改正され、事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されました。

選択肢1. ア ― a  イ ― c

不適当

ア…不適当です。

イ…不適当です。

選択肢2. ア ― a  イ ― d

不適当

ア…不適当です。

イ…適当です。

選択肢3. ア ― b  イ ― c

不適当

ア…適当です。

イ…不適当です。

選択肢4. ア ― b  イ ― d

適当

ア…適当です。

イ…適当です。

まとめ

障害者の権利についての法律や具体例を理解しておきましょう。

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