大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問48 (<旧課程>倫理(第3問) 問2)
問題文
高校生DとEは、「自由」をテーマにオンラインでプレゼンテーションを行うことになった。次の会話は、その準備のために交わしたものである。
D:「自由」っていうテーマだけど、そもそも自由って何だろう?
E:a制約がない状態が自由じゃないかな。例えば、卒業すれば制服を着なくてもよくなるよね。それに、大人になって職を選んで働くようになれば、b経済の面での自由も手に入るじゃない?
D:なるほどね。でも、自由って制約がないことだけなのかな。先生が授業で、自由とは、制約がないだけではなく、自分の生き方を選択して自己決定することでもあるっていう考えを紹介してくれたよね。
E:そうだったね。じゃあ、今は自分で決めた進路のために遊びや部活動を控えて勉強しているけど、それも自分で決めているから自由っていうことか。
D:そうなるね。あと自由っていっても、自分勝手にすることとは違うと思う。皆が自分勝手な行動をとったら、衝突ばかり起きて、結局、自己決定も難しくなるかもしれないから。
E:だからc規範や法みたいなある種の制約が必要だったのか。ということは、規範や法は単なる制約ではなくて、互いの意見や利害についての話し合いを促し、他者との対立から合意に向かう調整の役割もあるのかもね。
D:確かに。それに規範や法に支えられる自由だってあるんじゃない?例えば、学校に通わなきゃいけないっていうある種の制約も、自分に必要な知識や技能を身に付けることを助けているし、自分がなりたいものになる自由につながるんじゃないかな。
E:なるほど…。d自由は単に制約から解放されることだけではないし、ある種の制約も私たちの自己決定を保障するためには必要なものなんだね。段々見えてきたね。じゃあ「制約からの解放」「自己決定」「規範や法」の三つを話題の中心にして、プレゼンの準備をしていこうか!
下線部bに関連して、経済を自由との関係で論じたアダム・スミスの思想についての記述として最も適当なものを、次の回答選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問48(<旧課程>倫理(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
高校生DとEは、「自由」をテーマにオンラインでプレゼンテーションを行うことになった。次の会話は、その準備のために交わしたものである。
D:「自由」っていうテーマだけど、そもそも自由って何だろう?
E:a制約がない状態が自由じゃないかな。例えば、卒業すれば制服を着なくてもよくなるよね。それに、大人になって職を選んで働くようになれば、b経済の面での自由も手に入るじゃない?
D:なるほどね。でも、自由って制約がないことだけなのかな。先生が授業で、自由とは、制約がないだけではなく、自分の生き方を選択して自己決定することでもあるっていう考えを紹介してくれたよね。
E:そうだったね。じゃあ、今は自分で決めた進路のために遊びや部活動を控えて勉強しているけど、それも自分で決めているから自由っていうことか。
D:そうなるね。あと自由っていっても、自分勝手にすることとは違うと思う。皆が自分勝手な行動をとったら、衝突ばかり起きて、結局、自己決定も難しくなるかもしれないから。
E:だからc規範や法みたいなある種の制約が必要だったのか。ということは、規範や法は単なる制約ではなくて、互いの意見や利害についての話し合いを促し、他者との対立から合意に向かう調整の役割もあるのかもね。
D:確かに。それに規範や法に支えられる自由だってあるんじゃない?例えば、学校に通わなきゃいけないっていうある種の制約も、自分に必要な知識や技能を身に付けることを助けているし、自分がなりたいものになる自由につながるんじゃないかな。
E:なるほど…。d自由は単に制約から解放されることだけではないし、ある種の制約も私たちの自己決定を保障するためには必要なものなんだね。段々見えてきたね。じゃあ「制約からの解放」「自己決定」「規範や法」の三つを話題の中心にして、プレゼンの準備をしていこうか!
下線部bに関連して、経済を自由との関係で論じたアダム・スミスの思想についての記述として最も適当なものを、次の回答選択肢のうちから一つ選べ。
- 富を求める自由競争は、人間の利己心に基づいているものである場合には、社会的に容認されるべきではない。
- 各人の私益を追求する自由な経済競争に任せておけば、結果的に社会全体の利益が生まれる。
- 資本主義経済では、生産手段を所有しない労働者はその労働力を資本家に売るので、生産物は資本家のものとなり、労働も強制されたものとなる。
- 資本主義は、生命活動を自由なものとするために他者との関わりの中で生産を行う類的存在であるという意識を、人間から失わせる。
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この過去問の解説 (3件)
01
アダム・スミスの思想に関する問題です。
適切な選択肢ではありません。「自由競争において容認されるべきではない」という記述が誤りです。
適切な選択肢です。
適切な選択肢ではありません。マルクスの考え方です。
適切な選択肢ではありません。マルクスの考え方です。
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02
アダム・スミスは、近代経済学の父とされるスコットランドの思想家です。
著書「国富論」で「見えざる手」について説きました。
各個人が自分の利益(私益)を追求して行動することで、
結果的に社会全体の利益(公益)につながるという考え方です。
これは、自由競争と市場原理を重視する資本主義の基本理念となっています。
不適当です。
富を求める自由競争は、人間の利己心に基づいているものである場合でも、
社会的に容認されるべきだとするのがアダム・スミスの考え方です。
結果的に社会全体の利益につながるからです。
適当です。
アダム・スミスが説いた「見えざる手」の考え方です。
不適当です。
これは、カール・マルクスが著書「資本論」で説いた、
「マルクス主義」の「労働の疎外」の考え方です。
マルクスは、資本主義を批判し、社会主義・共産主義社会の実現を目指しました。
不適当です。
これは、カール・マルクスが著書「資本論」で説いた、
「マルクス主義」の「労働の疎外」の考え方です。
マルクスは、資本主義を批判し、社会主義・共産主義社会の実現を目指しました。
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03
この問題では、以下のキーワードを押える必要があります。
アダム・スミスは『国富論』において「神の見えざる手」を提唱しました。市場経済において、個人がそれぞれの私益を追求する自由な経済競争に任せておけば、結果的に社会全体の利益が生まれるとしました。
マルクスは『資本論』において「労働の疎外」を提唱しました。これは、労働者が労働したことによって生産された生産物を所有することはできず、単なる生産手段として認識されていました。
不適切
アダム・スミスは『国富論』において「神の見えざる手」を提唱しました。市場経済において、個人がそれぞれの私益を追求する自由な経済競争に任せておけば、結果的に社会全体の利益が生まれるとしたため、「社会的に容認されるべきではない。」は不適切になります。
適切
アダム・スミスは『国富論』において「神の見えざる手」を提唱しました。市場経済において、個人がそれぞれの私益を追求する自由な経済競争に任せておけば、結果的に社会全体の利益が生まれるとしました。
不適切
マルクスは『資本論』において「労働の疎外」を提唱しました。これは、労働者が労働したことによって生産された生産物を所有することはできず、単なる生産手段として認識されていました。
不適切
マルクスは『資本論』において「労働の疎外」を提唱しました。これは、労働者が労働したことによって生産された生産物を所有することはできず、単なる生産手段として認識されていました。
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