大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問3 (現代社会(第1問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問3(現代社会(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のマツキさんは、学校主催の2週間の海外研修に参加した。次の問いに答えよ。

買物を終えたマツキさんは、欧州連合(EU)では多くの加盟国が共通通貨ユーロを導入していることを思い出した。EUをめぐる地域経済統合に関する記述として最も適当なものを、次の回答選択肢のうちから一つ選べ。
  • 欧州共同体(EC)をEUに発展させることを定めた条約は、マーストリヒト条約である。
  • ギリシャにおける財政破綻と国債の暴落をきっかけとして、ユーロ高が進んだ。
  • EU諸国においては、欧州中央銀行によって統一的な財政政策が実施されている。
  • 第二次世界大戦後の欧州統合の起点として最初に発足したのは、欧州経済共同体(EEC)である。

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この過去問の解説 (2件)

01

基本的な知識を押さえることも勿論大事なのですが、通貨安・通貨高の判断など、常識で判断できる部分もあるため、これも全ての選択肢について正しい、正しくないの判断を行えるようにしていきましょう。

選択肢1. 欧州共同体(EC)をEUに発展させることを定めた条約は、マーストリヒト条約である。

選択肢の通りです。1993年マーストリヒト条約の中でECをEUに発展させることが定められました。

選択肢2. ギリシャにおける財政破綻と国債の暴落をきっかけとして、ユーロ高が進んだ。

財政破綻時には通貨の価値が暴落するので、むしろ通貨安になります。

選択肢3. EU諸国においては、欧州中央銀行によって統一的な財政政策が実施されている。

国によって財政事情は異なるので、統一的な財政政策が取られるはずがありません。

共通通貨を導入して経済取引を円滑にしましょうということをしているだけです。

選択肢4. 第二次世界大戦後の欧州統合の起点として最初に発足したのは、欧州経済共同体(EEC)である。

第二次世界大戦後の欧州統合の起点となったのは、1952年に発足したECSCです。よって不適切。

まとめ

EU、ECに関しては重要な条約を押さえておきましょう。年号も含め細かいところまで聞かれやすいです。

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02

この問題ではEUの発足に関した知識やEUの政策についての基本的知識を押さえる必要があります。

選択肢1. 欧州共同体(EC)をEUに発展させることを定めた条約は、マーストリヒト条約である。

適切

 

マーストリヒト条約は1992年に締結されて、翌1993年に発行されました。この条約により、欧州共同体(EC)が欧州連合に発展しました。

選択肢2. ギリシャにおける財政破綻と国債の暴落をきっかけとして、ユーロ高が進んだ。

不適切

 

ギリシャにおける財政破綻と国債の暴落をきっかけとして、ユーロ安が進みました。

選択肢3. EU諸国においては、欧州中央銀行によって統一的な財政政策が実施されている。

不適切

 

EU諸国では、共通通貨であるユーロが導入され統一的な金融政策が実施されているが、財政政策は統一されていません。

選択肢4. 第二次世界大戦後の欧州統合の起点として最初に発足したのは、欧州経済共同体(EEC)である。

不適切

 

第二次世界大戦後の欧州統合の起点となったのは、1952年に発足したECSC(ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体)になります。そして、1958年にEEC(欧州経済共同体)が発足しました。

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