大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問66 (政治・経済(第1問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問66(政治・経済(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xと生徒Yが通う学校で、大学教員による出張講義が開かれた。「地域的世界的な視点から政治の仕組みや動きをとらえたとき、それらはいかに変容してきたか」を扱ったものであり、XとYが「政治・経済」の授業で学習した内容も多く含まれていた。これに関連して、後の問いに答えよ。

生徒Yは、出張講義を聴きながら、「政治・経済」の授業で学習した政治の基本原理と政治体制に関する内容を思い出した。次の文章中の空欄ア〜ウに当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。

絶対君主制では、君主に権力が集まり恣意的な権力行使がなされるような事例が見受けられた。そのため、このような恣意的な権力行使に対して、批判や抵抗が強まった。
その結果、君主による恣意的な権力行使を抑制し、国民の権利を擁護するために「( ア )」という原則が確立するとともに、国家権力を担う機関相互の関係を規律する( イ )という原理が生まれた。
その後、( イ )という原理を踏まえ、さまざまな政治体制が構築されてきた。議院内閣制や大統領制などの政治体制の分類は、立法権をもつ機関と( ウ )をもつ機関との関係に着目したものである。
  • ア:人の支配  イ:国民主権  ウ:司法権
  • ア:人の支配  イ:国民主権  ウ:行政権
  • ア:人の支配  イ:権力分立  ウ:司法権
  • ア:人の支配  イ:権力分立  ウ:行政権
  • ア:法の支配  イ:国民主権  ウ:司法権
  • ア:法の支配  イ:国民主権  ウ:行政権
  • ア:法の支配  イ:権力分立  ウ:司法権
  • ア:法の支配  イ:権力分立  ウ:行政権

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「ア-法の支配、イ-権力分立、ウ-行政権」の選択肢です。
法の支配-法律が最強(現在の日本はこれにあたります。)
人の支配-国王が最強(国王が全て決める)
権力分立-権力が単一の機関に集中することによる権利の濫用を抑止し、権力の区別・分離と各権力相互間の抑制・均衡を図ることで、人民の権利や自由の確保を保障しようとするシステム
国民主権-権者 は国民であるという思想であり、 国民が政治権力の責任主体であり、 政府 は国民の負託により運営される機関であるとする思想
行政権-国家が決定した政策を実行する権限(日本でいう内閣)
司法権-法律に基づいて争いごとを解決する権限(日本でいう裁判所)

選択肢1. ア:人の支配  イ:国民主権  ウ:司法権

ア-人の支配×、イ-国民主権×、ウ-司法権×
 

選択肢2. ア:人の支配  イ:国民主権  ウ:行政権

ア-人の支配×、イ-国民主権×、ウ-行政権〇

選択肢3. ア:人の支配  イ:権力分立  ウ:司法権

ア-人の支配×、イ-権力分立〇、ウ-司法権×

選択肢4. ア:人の支配  イ:権力分立  ウ:行政権

ア-人の支配×、イ-権力分立〇、ウ-行政権〇
 

選択肢5. ア:法の支配  イ:国民主権  ウ:司法権

ア-法の支配〇、イ-国民主権×、ウ-司法権×

選択肢6. ア:法の支配  イ:国民主権  ウ:行政権

ア-法の支配〇、イ-国民主権×、ウ-行政権〇

選択肢7. ア:法の支配  イ:権力分立  ウ:司法権

ア-法の支配〇、イ-権力分立〇、ウ-司法権×
 

選択肢8. ア:法の支配  イ:権力分立  ウ:行政権

ア-法の支配〇、イ-権力分立〇、ウ-行政権〇

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02

政治の原則や体制に関する設問です。

歴史的変遷とともに押さえておきましょう。

選択肢1. ア:人の支配  イ:国民主権  ウ:司法権

ア:法の支配が当てはまるので不適切です。

人の支配とは、為政者の恣意的な支配のことを言います。

イ:権力分立が当てはまるので不適切です。

国民主権とは、主権者は国民であるとする原則のことです。

ウ:行政権が当てはまるので不適切です。

政治体制は主に立法府と行政府の関係性で定義されるため、司法権は不適切です。

選択肢2. ア:人の支配  イ:国民主権  ウ:行政権

ア:法の支配が当てはまるので不適切です。

人の支配とは、為政者の恣意的な支配のことを言います。

イ:権力分立が当てはまるので不適切です。

国民主権とは、主権者は国民であるとする原則のことです。

ウ:適切です。

選択肢3. ア:人の支配  イ:権力分立  ウ:司法権

ア:法の支配が当てはまるので不適切です。

人の支配とは、為政者の恣意的な支配のことを言います。

イ:適切です。

ウ:行政権が当てはまるので不適切です。

政治体制は主に立法府と行政府の関係性で定義されるため、司法権は不適切です。

選択肢4. ア:人の支配  イ:権力分立  ウ:行政権

ア:法の支配が当てはまるので不適切です。

人の支配とは、為政者の恣意的な支配のことを言います。

イ:適切です。

ウ:適切です。

選択肢5. ア:法の支配  イ:国民主権  ウ:司法権

ア:適切です。

イ:権力分立が当てはまるので不適切です。

国民主権とは、主権者は国民であるとする原則のことです。

ウ:行政権が当てはまるので不適切です。

政治体制は主に立法府と行政府の関係性で定義されるため、司法権は不適切です。

選択肢6. ア:法の支配  イ:国民主権  ウ:行政権

ア:適切です。

イ:権力分立が当てはまるので不適切です。

国民主権とは、主権者は国民であるとする原則のことです。

ウ:適切です。

選択肢7. ア:法の支配  イ:権力分立  ウ:司法権

ア:適切です。

イ:適切です。

ウ:行政権が当てはまるので不適切です。

政治体制は主に立法府と行政府の関係性で定義されるため、司法権は不適切です。

選択肢8. ア:法の支配  イ:権力分立  ウ:行政権

正答です。

すべての組み合わせが適切です。

まとめ

政治の基本原理や政治体制は出題頻度が高い傾向にあるため、しっかりと言葉の意義や変遷などをおさえ、他の原理原則などと関連付けて覚えましょう。

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03

正解は、「ア:法の支配 イ:権力分立 ウ:行政権」です。

人権保障の歴史には、権利保障と権力分立の視点が不可欠です。

まず、国民の権利保障を実現するには、絶対君主制のような人による支配を排斥し、「法による支配」を実現しなければなりません。

そして、国家権力が癒着することなく、権力者同士が相互を監視しあう権力の分立が求められます。具体的には、立法権、行政権、司法権を指します。

政治体制の中では、立法権の主体たる国会と行政権の主体たる内閣が、相互を監視しあう関係にあります。

選択肢1. ア:人の支配  イ:国民主権  ウ:司法権

前述の通り、国民の権利擁護には「法の支配」が求められます。

選択肢2. ア:人の支配  イ:国民主権  ウ:行政権

前述の通り、国民の権利擁護には「法の支配」が求められます。

選択肢3. ア:人の支配  イ:権力分立  ウ:司法権

前述の通り、国民の権利擁護には「法の支配」が求められます。

選択肢4. ア:人の支配  イ:権力分立  ウ:行政権

前述の通り、国民の権利擁護には「法の支配」が求められます。

選択肢5. ア:法の支配  イ:国民主権  ウ:司法権

前述の通り、国家権力を担う機関が監視しあうことを権力分立といいます。

選択肢6. ア:法の支配  イ:国民主権  ウ:行政権

前述の通り、国家権力を担う機関が監視しあうことを権力分立といいます。

選択肢7. ア:法の支配  イ:権力分立  ウ:司法権

前述の通り、政治体制の分類は、立法権の主体たる国会と行政権の主体たる内閣の関係に着目したものです。司法権の主体は裁判所であるため、政治体制とは関係ありません。

選択肢8. ア:法の支配  イ:権力分立  ウ:行政権

正解は、この肢です。

前述の通り、人権保障は、法の支配により国民の権利を守り、権力を分散させることが必要不可欠な要素です。

まとめ

権利保障と権力分立は、現代社会で習う重要な内容です。フランス人権宣言やアメリカ独立宣言など、人権保障の起点となった歴史も覚えておくとよいでしょう。

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